今話題の「NFTアート」とは?

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NFTアート

皆さんは今大変話題になっている「NFT」とか「NFTアート」という言葉をお聞きになったことはありませんか?

2021年3月、海外のオークションサイトで1つのデジタルアートが「約75億円」で落札されました。

このデジタルアートは仮想通貨技術を使った「NFTアート作品」と言われており、このニュースをきっかけに多くの方が「NFTアート」という言葉を目にすることとなりました。

「NFTバブル」が起こっているとさえ言われていますので調べてみました。

デジタルアートが約33億円で落札 「NFT」の技術活用(2021年11月10日)

1.NFTとは

NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、データ管理にブロックチェーン技術を活用することで改ざんすることができない仕組みになっています。

一般の絵画(原画)は、画家の署名に加えて「鑑定書」が付いていることで「本物」の証明となりますし、版画は、「11/100」のように枚数表示がされていることで「本物」の証明が行われます。

しかし「署名」や「鑑定書」のない「デジタルアート」(*)の場合は、「コピー」すれば何枚でも「複製画」が作れますので、「本物」か「偽物」かの区別がつきませんでした。

NFTは、本物であることを証明するための「署名」や「鑑定書」(本物と確実に証明できるサインであるとともに、自分が所有しているという正統証明でもある)のようなものです。

(*)デジタルアート(Digital art)とは、コンピュータを使って生成する芸術作品のことです。最近よく見かけるCG(Computer Graphic)や、三次元グラフィックス、ゲームソフト関連アプリのキャラクターや風景なども、デジタルアートの一種です。

2.NFTアートとは

NFTアートとは、デジタルアートと「NFT」を掛け合わせた作品のことです。

NFTは暗号資産などの基本技術であるブロックチェーンを使った「デジタル資産」の一種で、コピー不可能で唯一性があるという特徴を持っています。

ブロックチェーン技術を使ったNFTアートは、所有者や唯一無二を証明することができ、現実の絵画のように資産価値を持つものとして注目されているのです。

ただしNFTは、「NFTアートの価値を何ら保証するものではない」ことには注意が必要です。

3.NFTアート市場とは

通常難しいNFTのやり取りは、NFTプラットフォーム化により簡略化されて使いやすく、誰にでも参加できるようになっています。

また、NFTアートには作家から購入者へ販売する「プライマリーマーケット」と、購入者が再販する「セカンダリーマーケット」があります。

資産価値を持ち、買い切りでなく再販可能なアートということで富裕層の間でNFTアートコレクションと投資需要が高まっています。すでに「約75億円」という高額な取引が行われたということからも、その需要の高さが伺い知れることでしょう。

4.NFTアートのメリット・デメリット

(1)メリット

①公平性がある

NFTプラットフォームは、誰もが取引できる公平でオープンな場所です。

参入障壁が低く、どこにいようがどんな人であろうがアートを売りに出すことが可能になります。

②将来的に高値になる可能性がある

NFTアートが話題にされ始めたのは2021年に入ってからと日が浅く、これからどんどん値上がりしていくことも予想されます。そのため、新たな市場が生まれる期待をこめての投資も多くなっています

③ギャラリー(画廊)やアート会社を介さずに購入できる

NFTアートは、オンラインのプラットフォームを利用するので、いつでもどこでも購入することが可能です。

ギャラリーやアート会社を介する必要がないので、非常に手軽なのも利点です。

また、NFTアートはアーティストを直接的に支援することができます

(2)デメリット

①将来的に価値が下落する可能性もある

この「NFTアート市場」は、「通常の絵画取引」というよりも、「株取引」や「金融商品取引」のようなもので、「投機」の側面も強く持っています。今すでに「NFTバブル」が起こっているとの声もありますので、注意が必要です。

②偽造された別のNFTを使えば「偽造NFTアート」が作られる可能性がある

同じデジタルアートでも、偽造された別のNFTを使えば、「本物のNFTアート」として通用・流通する懸念もあります。

こうなると、原画を偽造した「偽造絵画」や版画を偽造そた「偽造版画」と同じ問題が起きます。

しかも、画廊で展示される一般の絵画・版画のような開放性がなく、閉鎖的で異質でなものであるため、「偽造NFTアート」の発覚が遅れる恐れもあります。

5.代表的なNFTプラットフォーム

代表的なNFTアートプラットフォームには「opensea」「Rarible」「HYPER EDITION」があります。

2017年にサービスを始めたNFTプラットフォーム「opensea」はNFTマーケットプレイスの中では最大規模の取引額を誇っています。

NFTを無料で発行でき、販売する際までそれがかからないのが特徴で、オークション形式や即購入の仕組みなどもあります。HPも日本語対応となっています。

6.NFTアートの具体例

Everydays: The First 5000 Days by Beeple

5000 Days

カリフォルニアの家 byKii Arens

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村上隆「お花」

村上隆 お花

バンクシー「SPIKE」

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