「忙」という漢字は「心を亡くした状態」という解釈は正しいのか?

フォローする



忙という漢字の成り立ち

私が現役サラリーマンのころ、上司から「皆はとかく『忙しい、忙しい』と言うが、それは読んで字のごとく心を亡くしている証拠だ」と説教されたことがあります。

1.「忙」という漢字の成り立ち

会意兼形声文字」(忄+亡)です。「忄(りっしんべん)」は「心」のことです。「心臓」の象形と「人の死体に何か物を添えた」象形(「人が亡くなる」の意味)から、落ち着いた心がないことを意味し、そこから「いそがしい」を意味する「忙」という漢字が成り立ちました。

そういうわけで、最初にご紹介した上司の解釈は、「中(あた)らずと雖も遠からず」ですね。

2.「忙」を含む言葉

(1)慌忙(こうぼう)

落ち着きがなく忙しい様子。あわただしい様子。

(2)怱忙(そうぼう)

やることが多く、暇がないこと。忙しいこと。

(3)忙劇(ぼうげき)

この上なく忙しいこと。

(4)忙月(ぼうげつ)

農作業が最も忙しい月。農繁期。

(5)忙碌(ぼうろく)

忙しいために休む時間がないこと。

3.「忙」を含む四字熟語

(1)汲汲忙忙/汲々忙々(きゅうきゅうぼうぼう)

この上なく多忙なこと。「汲汲」は休むことなく、働き続けること。「忙忙」は多忙なこと。

(2)忙中有閑(ぼうちゅうゆうかん)

どんなに忙しいときでも、一息つくくらいの暇はあること。「忙中閑有り」とも読みます。

(3)忙裡偸閑/忙裏偸閑/忙裡偸間/忙裏偸間(ぼうりとうかん)

忙しくても、ちょっとした時間を見つけて、その時間を楽しむこと。
「忙裡(忙裏)」は忙しい最中。「忙裡に閑を偸む」とも読む。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする