<2024/9/22追記>安田祐香がミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで初優勝!
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(利府GC :宮城、6638yd、パー72)、
プロ5年目の23歳、安田祐香が通算9アンダーでツアー初優勝を飾りました。
安田祐香はプラチナ世代の女子プロゴルファーです。2019年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を飾った古江彩佳とは、兵庫・滝川第二高で3年間クラスメイトでした。
彼女はまだツアー優勝がなく、ツアー通算9勝(うち日本ツアー8勝、米ツアー1勝)の古江彩佳には大きく後れを取っています。
2022年は、年間トップ10入りが2回で、賞金ランキング・メルセデスランキングともに53位と年間シード権獲得にはあと一歩及びませんでした。
しかし「メルセデスランキング55位まで」に与えられる「来季の前半戦出場権」を獲得しました。なお、桑木志帆、河本結、リ・ハナ、上野菜々子、ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング1位の櫻井心那と同2位の宮澤美咲も来季の前半戦出場権を勝ち取りました。
逆転シード入りを狙っていた彼女は「まだまだやることがいっぱいあります。今年のオフは去年以上のことをしないといけない。体力向上と飛距離アップできるようなトレーニングもしたいと思います」と、気を引き締めていました。
来季はぜひ頑張ってほしいと思います。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じます。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
そこで今回は、「プラチナ世代」の一人で人気のある安田祐香についてご紹介したいと思います。
1.安田祐香の超可愛い画像
2.安田祐香とは
安田祐香(やすだ ゆうか)(2000年12月24日~ )は、兵庫県神戸市出身。大手前大学在学中。身長163cm、体重53kg。血液型型。所属はNEC。師匠は坂田信弘。
趣味は「ショッピング・カラオケ」で、好きな色は青です。スポーツカー好きで憧れの選手は松山英樹。
彼女は3歳上の姉の影響で、7歳からゴルフを始めました。
小学3年生で古閑美保や上田桃子を輩出した「坂田ジュニアゴルフ塾」(通称:坂田塾)に入門。この時から坂田信弘に師事しています。
(1)アマチュア時代
小学生時代の2012年「兵庫県ジュニアゴルフ選手権競技」(小学生女子の部)で優勝。
小学校卒業直後の2013年4月、第30回アオノジュニアゴルフ大会小学生高学年の部に出場、後に高校の同級生となり、ナショナルチームでもチームメイトになる古江彩佳との優勝争いとなってサドンデスのプレーオフで古江に敗れました。
中学生時代の2015年「TSURUYA CUPスポニチゴルフチャレンジ」決勝大会で優勝。
2016年に滝川第二高校へ進学、ここで古江と同級生となります。高校生時代の2017年6月「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」で優勝、その後同年7月よりJGAナショナルチーム入り。2018年にはナショナルチームの一員として古江と共に「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」で女子団体優勝、女子個人優勝タイの成績を残しています。
また、高校生時代から日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ツアーにもアマチュアとして出場、2018年の同ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」で3位タイになるなど、何度もローアマチュアに輝いています。アマチュア時代に出場した国内ツアー20試合で予選落ちは1試合だけと実力の一端を示しました。
2019年に大手前大学現代社会学部へ進学、ゴルフ部に所属して大学の大会にも出場していました。
同年から開催の第1回「オーガスタ・ナショナル女子アマチュアゴルフ選手権」に日本から唯一出場し、後にプロ入り同期となる笹生優花と共に3位タイとなったほか、全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)ツアーのメジャー大会「エビアン選手権」と「AIG全英女子オープン」にもアマチュアとして出場しました。また高校生時代から引き続きJLPGAツアーにもアマチュアとして出場しています。
世界アマチュアゴルフランキング最高位は7位。
2019年11月、JLPGA最終プロテストに進出し、4日間トータルで283(5アンダー)の4位タイとなり初挑戦で合格を果たしました。
2020年1月1日付でJLPGAに入会。プロ入りを機に東急エージェンシープロミックスとマネジメント契約、2月にはNECと所属契約を結びました。
(2)プロ入り後
- ①2020-21年シーズン
9th「フジサンケイレディスクラシック」と第48回「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」の8位タイが最高。
賞金ランキング69位及びメルセデスランキング67位となったため、翌年のシード権を獲得ならず。このためクオリファイングトーナメント(QT)に回り、そこで20位となり翌年前半戦の出場資格を得ました。
②2022年シーズン
4月の40th 「フジサンケイレディスクラシック」で3位タイに入りプロ入り後最高位となるなど、前半戦でTOP10入り2回。
7月、第1回QTリランキング期限となる「ニッポンハムレディスクラシック」終了時点で13位となり、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」(9月下旬)までの出場権を獲得しました。