<2023/6/18追記>「ニチレイレディス」で佐久間朱莉は惜しくも3位タイ!
『ニチレイレディス』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会最終日が6月18日、千葉県千葉市・袖ケ浦カンツリークラブ・新袖コース(6621ヤード/パー72)で行われ、山下美夢有が大会レコードタイの通算17アンダーで今季4勝目をあげ、JLPGAツアー通算10勝となり、宮里藍に続く史上2位の年少記録となりました。
2位は通算14アンダーの岩井明愛が入り、通算12アンダーの3位タイは佐久間朱莉と岩井千怜でした。
今回は惜しい結果でしたが、あともう一息で優勝です。頑張ってください!応援しています。
佐久間朱莉は朝霧ジャンボリーGCで行われた「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」(悪天候のため27ホールに短縮)の 最終日(6月4日)、イン9ホールを5バーディの「31」でプレーし、通算9アンダーでホールアウトし、クラブハウスリーダーとなりました。
その後、川岸史果が追いつき、初めて臨んだプレーオフ(18番パー5)。彼女は2打目を痛恨の池ポチャ。「体が起き上がってしまって右に行ってしまった。風も左からだったので余計に右に行ってしまった」とミスショットを悔やみました。バーディを奪って2勝目を挙げた川岸との経験の差を痛感したそうです。
しかし、レギュラーツアーで優勝争いができる実力がついてきたことは明らかで、今年は初優勝が期待できると私は思います。
若い女子ゴルファーには世代ごとに、1998年生まれの「黄金世代」、1999年生まれの「はざま世代」、2000年生まれの「プラチナ世代(ミレニアム世代)」、2001年生まれの「新世紀世代(第三世代)」、などの呼び名があることはよく知られていますが、さらに若い世代がどんどん活躍するようになって、次々に新しい新世代の名前が誕生しています。
2002年生まれの岩井明愛・千怜が双子でツアー参戦し、史上初の双子での優勝を飾ったことで2002年度生まれは「ツインズ世代」と呼ばれています。他に桑木志帆などがいます。
2022年に優勝した川﨑春花や尾関彩美悠や2023年4月に初優勝した神谷そら、櫻井心那などの2003年度生まれは「ダイヤモンド世代」と呼ばれています。
また、まだ確定した名前ではありませんが、アマチュアで大活躍の馬場咲希の名前にちなんで、2005年度生まれには「馬場世代」という候補もあるそうです。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じました。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」(2001年4月2日~2002年4月1日生まれ)と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
しかし、黄金世代より上の世代や「はざま世代」も負けていません。今年は次々に「初優勝」のヒロインが生まれるような予感がします。
そこで今回は、「ツインズ世代」でツアー初優勝が期待される佐久間朱莉についてご紹介したいと思います。
1.佐久間朱莉の超可愛い画像
2.佐久間朱莉とは
佐久間朱莉(さくま しゅり)(2002年12月12日~ )は、埼玉県川越市出身。埼玉平成高等学校卒。身長155cm、体重55kg。血液型AB型。所属は大東建託。師匠は尾崎将司(ジャンボ尾崎)。
趣味は「映画鑑賞」で、好きな色は黄色です。憧れの選手はジョーダン・スピースです。
(1)アマチュア時代
3歳の頃、父親と一緒にゴルフ練習場へ行ったことからゴルフを始めました。
12歳の頃から大会で優勝するようになります。 2018年、中学3年で日本女子オープンに出場した時、同組で回った原英莉花のキャディにスカウトされ、高校入学前の3月に尾崎が設立した『ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー』に第1期生として入門しました。同1期生の西郷真央は1つ年上です。
アマチュア時代の活躍(*)は圧巻で、2020年ナショナルチームに選抜されました。
(*)アマチュア時代に優勝した大会は下記の通り。
・2014年、埼玉県小学生ゴルフ大会
・2014年、関東小学生ゴルフ大会
・2016年、関東ジュニアゴルフ選手権
・2018年、関東ジュニアゴルフ選手権、関東高等学校ゴルフ選手権
・2019年、関東女子ゴルフ選手権
・2021年、関東女子ゴルフ選手権
2021年初めて受けたJLPGA女子プロテストで2位に3打差のトップ合格を果たしました。 ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー出身者では、西郷に次ぐ2人目のプロゴルファーです。
(2)プロ入り後
<2021年シーズン>
ステップアップツアーを飛び越して、推薦で7月22日開幕のレギュラーツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」でプロデビューを飾りました。この大会は予選落ちしましたが、8月26日開幕の「ニトリレディスゴルフトーナメント」では予選を通過して34位タイに入り、プロとして初の賞金を獲得しました。
その後、9月17日開幕の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」でも27位タイに入り、プロとして順調なスタートを切りました。
11月にはステップアップツアー「京都レディースオープン」でプロ初優勝を果たしました。
トップ合格の特典として、2022年の試合出場をかけた予選会QTの1次が免除され、ファイナルQTでも14位となり翌年の前半戦ツアー出場権を獲得しました。
<2022年シーズン>
2月、大東建託と所属契約を結びました。
4月、「ヤマハレディスオープン葛城」で9位タイに入り初めてトップ10入りしました。
7月、第1回QTリランキング「ニッポンハムレディスクラシック」終了時点で4位となり、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」(9月)までの出場権を獲得しました。
「トップ10入り」は3回ありました。
<2023年シーズン>
14試合に出場して、予選落ちが1回ありますが、「パナソニックオープン」18位タイ、「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」7位タイ、「RKB×松島レディス」10位タイ、「リゾートトラストレディス」3位、「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」2位と徐々に上位に食い込むようになってきています。
現在「賞金ランキング」13位です。