若い女子ゴルファーには世代ごとに、1998年生まれの「黄金世代」、1999年生まれの「はざま世代」、2000年生まれの「プラチナ世代(ミレニアム世代)」、2001年生まれの「新世紀世代(第三世代)」、などの呼び名があることはよく知られていますが、さらに若い世代がどんどん活躍するようになって、次々に新しい新世代の名前が誕生しています。
2002年生まれの岩井明愛・千怜が双子でツアー参戦し、史上初の双子での優勝を飾ったことで2002年度生まれは「ツインズ世代」と呼ばれています。他に桑木志帆などがいます。
2022年に優勝した川﨑春花や尾関彩美悠や2023年4月に初優勝した神谷そら、櫻井心那などの2003年度生まれは「ダイヤモンド世代」と呼ばれています。
また、まだ確定した名前ではありませんが、アマチュアで大活躍の馬場咲希の名前にちなんで、2005年度生まれには「馬場世代」という候補もあるそうです。
2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ゴルフは「密にならずに楽しめるスポーツ」ということで人気になりました。ゴルフ練習場やゴルフ場で若い人たちの姿を見かける機会が明らかに増えました。その勢いは2022年もとどまることを知らず、むしろ加速しているように感じました。
かつては「オジサンのスポーツ」と言われ、若い世代には敬遠されていましたが、今はむしろ「オシャレなスポーツ」として若者たちや女性からも支持されています。最近の日本人の若手女子プロゴルファーの活躍もその一因ではないかと私は思います。
2019年8月4日、「黄金世代」と呼ばれる若手女子ゴルファーの一人の渋野日向子(当時20)が、「全英女子オープンゴルフ」に優勝しました。
これをきっかけに、日本の女子プロゴルフ界に宮里藍以来のフォローの風が再び吹き始めたようです。それまでは韓国勢に圧倒されっぱなしで、毎週のように韓国人選手に優勝をさらわれていましたが、2020年~21年からは明らかに日本人の女子プロゴルファーの活躍が目覚ましいものになってきました。
現在女子プロゴルフ界では、小祝さくら・渋野日向子・原英莉花・勝みなみ・新垣比菜・淺井咲希・河本結・大里桃子などの「黄金世代(1998年4月2日~1999年4月1日生まれ)」や古江彩佳・澁澤莉絵留・西村優菜・安田祐香・吉田優利などの「プラチナ世代(ミレニアム世代)(2000年4月2日~2001年4月1日生まれ)」と呼ばれる20代前半の選手が大活躍するようになって来ました。
さらにその下の世代の山下美夢有・笹生優花・西郷真央などの有望選手は「第三世代」あるいは「新世紀世代」(2001年4月2日~2002年4月1日生まれ)と呼ばれ始めています。
これについては「女子プロゴルフが再び面白い!黄金世代・プラチナ世代・新世紀世代が大活躍」「女子ゴルフ賞金ランキング争いは熾烈!シード権争いはメルセデスランキング。」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
しかし、黄金世代より上の世代や「はざま世代」も負けていません。今年は次々に「初優勝」のヒロインが生まれるような予感がします。
そこで今回は、「黄金世代」で、2022年に初優勝した高橋彩華についてご紹介したいと思います。
1.高橋彩華の超可愛い画像
2.高橋彩華とは
高橋彩華(たかはし さやか)(1998年7月24日~ )は、新潟県新潟市出身。開志国際高校卒。日本ウェルネススポーツ大学在学中。身長162cm、体重55kg。血液型A型。所属は東芝。
趣味は「音楽鑑賞」で、好きな色は「黄色」です。
(1)アマチュア時代
父親の影響により10歳からゴルフを始めました。
アマチュア時代の主な成績として「新潟県ジュニアゴルフ競技大会」(中学生女子の部=2011年、2013年)、(高校生女子の部=2015年)をそれぞれ優勝しているほか、2016年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」での優勝(2位畑岡奈紗)があります。
また2016年後期にJGAナショナルチーム入りし、日本アマチュアゴルフランキングの女子1位となっています。
2017年、宮里藍の引退試合「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」で初日・2日目と同組でプレーしました。
開志国際高等学校卒業後の11月に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストに進出しましたが、53位タイで不合格となりました。
同年LPGAファイナルクォリファイングトーナメント(QT)に進出して22位となりました。
(2)プロ入り後
2018年はファイナルQT進出者の資格でTP単年登録者として(プロテスト合格までの間)JLPGAツアーに参戦し、同年2回目のJLPGA最終プロテスト進出を果たし19位で合格。JLPGA90期生となりました。
性格は神経質だそうで、プロ1年目の2018年は年間29試合に出場して賞金ランキングは92位と低迷しました。
QTランキング28位で迎えた2019年は、シーズン途中から奥嶋誠昭に師事しました。6月の「ニチレイレディス」ではアマチュア時代にも経験がなかったプレーオフの末、鈴木愛に優勝をさらわれたものの自身最高位の2位となりました。
その後「第1回リランキング」10位、「第2回リランキング」10位と年間を通して出場資格を与えられ、優勝はなかったものの年間獲得賞金ランキングで19位で自身初のシード入りを果たしました。
2020年1月より東芝所属となりました。2020年には海外メジャー「全米女子オープン」に初めて出場し、11位と大健闘しました。
2020~21年統一シーズンは、優勝こそ無いものの、50試合に出場してトップ10入りが21度もあり、賞金獲得額は1億円を超えてランキング11位となり、2年連続シード権を確保しました。
2022年4月の「フジサンケイレディスクラシック」で練習日に届いたカーボンスチールシャフトのアイアンを採用し、最終日最終組(自身10度目)のスタートでスコアを伸ばし、最終的には大会タイレコードの12アンダーとして2位に2打差をつけて悲願のプロツアー初優勝(黄金世代 11人目)を果たしました。
2023年は20試合に出場(うち予選落ち5回)し、最高は5位タイ(2回)で、ベスト10入りは5回となっています。
早く2勝目がほしいところですね。