馬が付く言葉(その1)熟語

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馬

前に「猫が付く熟語」「犬が付く熟語」「豚が付く熟語」「牛が付く熟語」についての記事を書きましたが、馬が付く言葉もたくさんあります。

そこで今回は「馬が付く熟語」をご紹介したいと思います。

1.前に「馬」が付く熟語

・馬酔木(あしび/あせび)

馬酔木

ツツジ科アセビ属に属する常緑性の低木。本州・四国・九州に自生し、観賞用に植栽もされる場合もありますが、有毒植物です。

漢字で「馬酔木」と書くのは、葉にアセボトキシンなどの有毒成分が含まれることから、馬が葉を食べれば毒に当たって苦しみ、酔うが如くにふらつくようになる木というところからついたとされます。

・馬筏(うまいかだ)

流れの急な大河を騎馬で渡るときに、数頭の乗馬を並べつないで筏のようにすること。また、その隊形。

・馬市(うまいち)

馬市

馬の売買や交換を行う市。

・馬追い(うまおい)

①人や荷物を馬に乗せて運ぶこと。また、その職業の人。馬方(うまかた)。馬子(まご)。

②草地などの広い場所に放牧している馬を追い込んで、柵の中に入れること。また、その人。

③「馬追虫(うまおいむし)」の略称。バッタ目キリギリス科の昆虫。体は緑色で、鳴き声は「スイッチョ」と表現される。すいっちょ。

馬追虫

・馬方(うまかた)

人や荷物を馬に引かせて運ぶ職業の人。馬子(まご)。馬追い。

・馬返し(うまがえし)

登山道で道が険しくなり、そこより先へは徒歩でなければ進めないため、乗って来た馬を引き返させる地点。

・馬肥やし(うまごやし)

馬肥やし

マメ科の越年草。高さ30~60センチで、茎の下部は地上を這う。葉は3枚の小葉からなる複葉。春、黄色の小さな蝶形の花をつける。ヨーロッパの原産で、江戸時代に渡来し野生化。緑肥や牧草とする。

・馬印/馬標(うまじるし)

千成瓢箪徳川家康の七本骨の金の開扇

戦場で,武将が敵味方の識別や自らの存在を誇示するために用いた目印。豊臣秀吉の瓢簞(ひょうたん)に金の切裂(きりさき)、徳川家康の七本骨の金の開扇(かいせん)などが有名。馬幟(うまのぼり)。指物(さしもの)

・馬面(うまづら)

顔が馬の顔のように長いこと。また、その人。馬鹿にした言い方。うまがお。

・馬面剝(うまづらはぎ)

ウマヅラハギ

フグ目カワハギ科の海水魚。体は長楕円形で、体長は約三〇センチメートル。食用。カワハギよりも顔が長く、馬の顔に似ていることからこう呼ばれるようになった。

・馬飛び/馬跳び(うまとび)

馬飛び

一人がひざを手で押さえて前かがみに立った背の上を、他の者が後方または側方から手をつきながら飛び越える遊び。かえるとび。かわずとび。

・馬主(うまぬし)

馬主

馬の持ち主。特に、競走馬を所有している人。ばしゅ。ばぬし。

・馬乗り/馬騎り(うまのり)

①馬に乗ること。また、乗る人。

②馬に乗るような姿勢で人や物にまたがること。

③羽織の背や肌襦袢(じゅばん)・甚兵衛などの脇の裾 (すそ) などで、縫わずに開けておく部分。

④乗馬の巧みな人。

⑤子供の遊びの一種。

チームを2つに分けて行う。馬側となったチームは、まず一人が壁に立ち、その股間に別の一人が頭部を入れて「馬」となる。他のチームメンバーもその後ろに、同じ姿勢でつながる。「馬」が完成したら、もう片方のチームが跳び箱の要領で一人ずつ「馬」に飛び乗っていく。途中で「馬」が崩れてしまったら馬チームの負け。乗る時に落ちてしまったら、乗るチームの負け。乗る側の全員が「馬」に乗った場合は、壁に立つ人とじゃんけんで勝負を決める。負けた方が次の馬チームになる。

・馬槽(うまぶね)

①馬に与える餌(飼葉)を入れる桶(おけ)。かいばおけ。

②大きな桶。

・馬偏(うまへん)

漢字の部首の一つ。「駅」や「駒」などの「馬」の部分。

・馬回り/馬廻り(うままわり)

大将が乗っている馬の周り。また、護衛としてその周りにいる武士。

・馬屋/厩(うまや)

馬を飼育する小屋。馬小屋。厩舎(きゅうしゃ)。

・馬銜(はみ/くつわ)

馬銜

①(「み」と同語源)くつわの、馬の口にくわえさせる部分。

②荒馬を制するために口にかませて頭部に縛りつけておく縄。

・馬鹿(ばか)

①愚かなこと。頭の働きが鈍いこと。また、そのような人。

②道理や理屈から外れていること。常識が欠けていること。また、そのような人。

③つまらないこと。無駄なこと。無益なこと。

④役に立たないこと。機能しないこと。

⑤度を過ぎること。程度がはなはだしいさま。

2.後に「馬」が付く熟語

3.「馬」が付く四字熟語