1.我が家のおせち料理
私が子供の頃は、お正月前の12月30日になると、家でお餅を搗(つ)きました。地方によっても異なりますし、同じ関西でもそれぞれの家によってやり方が違うとは思いますが、我が家のやり方を、思い出しながら詳しく書いてみます。
(1)餅つき
糯(もち)米を竈(かまど)の蒸籠(せいろ)で蒸して、石臼(いしうす)で餅搗(もちつき)をしました。石臼で搗く前の「お強(こわ)」で食べるのも美味しかったですが、大部分は搗いた餅を手で丸めて「丸餅」にします。大豆を「挽き臼」で挽いて「黄粉(きなこ)」を作っておいて、搗きたての丸餅を「黄な粉餅」にして食べるのも美味しかったものです。
(2)お雑煮
そして「正月料理」としては、「お雑煮」ですが、我が家では、元旦は丸餅と小芋・大根・人参などを入れた普通の白味噌の雑煮、二日は丸餅と小豆を入れた小豆雑煮(ぜんざい)、三日は焼き餅と水菜を入れた澄ましの焼き雑煮でした。おかずは、棒鱈(ぼうだら)、慈姑(くわい)、数の子、車海老、黒豆、紅白蒲鉾などでした。
従って、私の家では、現在広く行われているような「おせち料理」を買って食べる習慣はありませんでした。私が結婚後も、妻が黒豆や栗の甘露煮、田作(たづくり)、数の子などを買ってきて、おかずとしてお雑煮に添えることはありましたが、「おせち料理」一式として買うことはありませんでした。
(3)デパートの「おせち料理」
しかし、10年くらい前から、世間の風潮に習って、デパートで「おせち料理」なるものを予約注文し、大晦日に受け取りに行くようになりました。私が頼んでいたのは二人前で1万円程度の普通のおせちです。しかし、家族のだれもが好きでない食材も入っていたりして、食べ残すことが多くなりました。
「おせち料理」には三人前で5~6万円もする有名料亭の高級おせちもありますが、売れ行きは上々のようです。しかし一方で、四年ほど前に通信販売されていたおせちが、見本写真とは大違いの粗悪品が届いたとして問題になったこともありますね。
(4)アラカルトのオリジナル「おせち料理」
私が知り合いのプラスチック容器の製造業者に聞いた話ですが、デパートなどで売られている「おせち料理」は割高で、家族の好みでない食材も入っている場合が多いので買わない方がよいということでした。それよりも、家族の好きな食材を単品で買って、それを重箱に詰めておく方が食べ残しもなく安上がりだということです。
その話を聞いて以降は、デパートで「おせち料理」を買うのはやめて、スーパーで家族の好みの食材、たとえば黒豆・栗の甘露煮・田作り・車海老・紅白蒲鉾・伊達巻・数の子などを必要量だけ買うようにしました。元の習慣に戻った訳です。
2.おせち料理の由来
「おせち料理」は、もともと節会(せちえ)や節句に作られる料理のことですが、節日のうち最も重要なのが正月であることから正月料理を指すようになったものです。
江戸時代には、「膳に盛られた料理」と「重箱に詰められた料理」とが用意され、「膳」のほうが「御節(おせち)」、「重箱」の方が「食積(くいつみ)」と呼ばれたそうです。
その後、明治時代になると「御節」と「食積」との融合が進んで、どちらも重箱に詰められるようになったとのことです。
皆さんのご家庭の「おせち料理」はどんなものでしょうか?来年のお正月も楽しみですね。
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