「一」から「万」の数字を含むことわざ・慣用句(その20)「八百」

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嘘八百を並べる

数字を含むことわざ・慣用句と言えば、「三人寄れば文殊の知恵」とか「三つ子の魂百まで」などたくさんあります。

前回は「人数・年齢・回数・年月や時間・距離・寸法」を表す数字を含むことわざ・慣用句を紹介しました。そこで今回は、その他の「一」から「万」までの数字を含むことわざ・慣用句をまとめてご紹介したいと思います。

なお面白い数字の単位についての話は、前に「数字の単位は摩訶不思議。数字の不思議なマジック・数字の大字も紹介!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧下さい。

20.「八百」を含むことわざ・慣用句

(1)嘘八百(うそはっぴゃく):多くの嘘。また、全くのでたらめ。多くは「嘘八百を並べる」という形で使われます。

(2)八百長(やおちょう): (八百屋の長兵衛、通称八百長という人がある相撲の年寄とよく碁をうち、勝てる腕前を持ちながら、巧みにあしらって常に一勝一敗になるように手加減したところからという)

① 相撲、あるいはその他の競技で、前もって勝敗を打ち合わせておき、表面だけ真剣に勝負を争うように見せかけること。
② 転じて、一般に、前もってしめし合わせておきながら、さりげなくよそおうこと。なれあい。
(3)江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし):江戸は町の数が多く、大阪には橋が多くて、どちらも町並みが広くにぎわっているということ。「八百八」は実数ではなく、数の多さを表す。
(4)小言八百愚痴千粒(こごとはっぴゃくぐちせんつぶ):ささいな小言や愚痴など、言っても仕方がないことを延々と言う人のことを評した言葉。