1.カラスの被害の現状
私の住んでいる町内では、最近カラスがゴミ置き場の生ゴミを食い荒らして困っています。以前はそれほどでもなかったのですが、いつの間にか近隣のビルの屋上などに巣を作り繁殖して今では10羽以上が棲みついています。時折電柱の上や電線に止まったりしてエサがないか目を光らせています。
特に「普通ごみ収集日」の朝が大変なことになります。私が朝7時ごろにゴミ出しをしようとすると、既に7~8羽のカラスがゴミ置き場付近の道路に生ゴミをまき散らして食い荒らしています。そこで仕方なく私が新しいゴミ袋を持って出て、一旦きれいに掃除をしておきました。
しかし9時前ごろになると、またカラスのけたたましい鳴き声がしだしました。今度は道路の真ん中だけでなく、道路わきの水路にもゴミが散乱していました。そこで私が付近の住民の人と協力して再び掃除しました。
2.自治会として取っている対策
(1)カラス除けネット
以前はカラスが棲みついておらず、ネットで覆っていなくても大丈夫でしたが、一旦カラスが町内に棲みついてしまうと、カラス除けネットが絶対に必要になります。
しかし、きちんとネットで覆っていても、賢いカラスはネットをくちばしで破ったり、ネットの裾から潜り込んでポリ袋を引っ張り出して穴を開け、生ゴミを食い散らかします。
(2)カラス除けネットへの重石の設置
「コンクリートブロック」と「土嚢袋」と「ペットボトル」を併用して「重石」としてネットの裾に置いて、カラスが隙間からゴミ袋を引っ張り出すのを少しでも防ごうとしています。
しかし、賢いカラスは少しでも重石の甘い所があると、数羽が協力してネットを持ち上げてしまいます。
カラスとの「いたちごっこ」のような知恵比べです。
(3)町内のワンルームマンションのゴミ置き場の改善
自治会所定のゴミ置き場以外に、町内には10棟もワンルームマンションやファミリーマンションがあるので、そのゴミ置き場についても、目配りが欠かせません。
ほとんどのワンルームマンションは密閉式のゴミ置き場なので、問題はないのですが、一番最近出来たワンルームマンションのゴミ置き場は、柵の間隔が粗く、下部も隙間があったのでカラスの被害が出ていました。
そこで、私が自治会長として改善を申し入れ、柵の内側に下部まで届く補強柵を付けてもらいました。その結果、今のところこのマンションのゴミ置き場のカラスの被害はなくなりました。
ただファミリーマンションで、普通の町内のごみ置き場と同様の密閉式でない形態の所はカラスの被害に遭っています。
3.「カラスの駆除」などの「国や自治体による有効な対策」の実行が必要
「鳥獣保護法」という法律の規制がありますので、簡単ではありませんが、現状を見ると、このままでは「人間とカラスの共生」も限界に近付いている感じがします。
カラスの見苦しい白い糞が最近道路に目立つようになって来ましたが、不衛生で「鳥インフルエンザ」などの伝染病の心配もあります。
やはり、国が「鳥獣保護法」を改正し、人間の生活に重大な脅威・迷惑を与えている有害鳥獣については、自治体が駆除する義務を負うようにすべきではないかと思います。