「ピクトグラム」は日本が発案した優れた「万国共通絵文字」

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ピクトグラム

「車椅子マーク」や「非常口サイン」など、多くの「絵文字」を町や駅・病院などで見かけます。

最近「警察官が腰をかがめて子供の話を聞く様子」を表した「交番(KOBAN)マーク」をよく見かけますが、以前の「警察官がポリボックスの中に立つ交番の絵」よりよほど親近感が持てます。

「KOBAN」は、「KARAOKE」や「BONSAI」と同様に、世界中で違和感なく通じる日本語となっています。というのも、日本の「KOBANシステム」(24時間体制で警察官が詰め、パトロールや事件・事故への対応を行うシステム)が、優れたものとして世界中で注目されているからです。2020年には多くの外国人が訪日すると思いますが、誰にでもわかりやすく、安心できることでしょう。

また以前日本の「案内所」の表示は「?」の絵文字でしたが、最近は万国共通の「!」に変更されました。2020東京五輪を控えて、これは良い判断だったと思います。以前のような「?」マークでは、外国人はそれこそ「はてな?これはどういう意味?」と思ったことでしょう。

1.ピクトグラムとは

「ピクトグラム」(pictogram)とは、「一般に『絵文字』『絵単語』などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために、文字で表示する代わりに単純な絵で分かりやすく伝える視覚記号(サイン)の一つ」です。地と絵に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な絵として表現する技法が用いられます。

ピクトグラムは、1964年の東京五輪で初めて導入されました。競技施設での誘導・案内などにその効果を発揮しました。

2020東京五輪まで500日となった3月12日に、東京五輪・パラリンピック組織委員会は1964年のものをベースにしながら、追加された競技や同一競技でも種類の多様化したものがあることなどにも対応した50種類を発表しました。

1964年の東京五輪のピクトグラムを作ったのは、当時の若手美術家たちが「アフリカの人も北欧の人も来るのだから、みんなが一目でわかるものを考えよう」ということで著作権を放棄して懸命に考えたそうです。

それが後に各国の五輪や万博で使用される絵文字の原型になったのです。まさに偉大なレガシー(遺産)ですね。

2.ピクトグラムの普及・進化

2005年4月には、コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則(JIS T0103)規格が制定され、文字や会話によるコミュニケーションが困難な人が、正しく理解できるようにするための規格としてピクトグラムを導入しました。

以降、基本的な使いやすさ(ユーザビリティ)と、高齢者や障碍者への配慮(アクセシビリティ)にかなったユニバーサルデザインとして、食品や薬品などへ表示する取り組みが浸透しています。

3.ピクトグラムの課題

日本で考案された「非常口サイン」や「トイレの男女マーク」など、いくつかの記号は国際的に同一のものが使用されていますが、記号の多くは国によって異なっているため「国際標準化」が課題となっています。



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