完全リタイアして、平日の高槻市内を歩いていると、老人が多いことに驚きます。中には子供連れの若いお母さんもいますが、ほとんど老人です。私もそうなのですが・・・
1.身辺整理
数年前に金目の物は「終活」の一環としてある程度整理を済ませていますが、紙ベースの資料は未整理のものが沢山あります。
私は「すぐやる主義」なので、「残すか捨てるか」をその場で判断してあまり郵便物や資料などを残さない方ですが、会社勤めをしているころは、忙しいので毎日来る郵便物や資料類もじっくり見ることなく、いつかゆっくり見ようと思って置きっぱなしにすることもあり、机の上や本棚に溜まっています。
よくテレビで、学者や作家の部屋が映ると、本や資料がうず高く積まれていて、まさに「汗牛充棟」です。私の場合はそれほどではありませんが・・・
2.超整理法
元東大教授の野口悠紀雄氏は、1993年に「超整理法」という本を出し、ベストセラーになりました。郵便物や資料を整理せずに封筒のまま順番に並べて置いておく「超整理法」です。
「押し出しファイリング」という手法で、新しいファイルと使ったファイルを一番左側に置くことで、「左にあるファイル」(最近使ったファイル)は必要である確率が高く、「右へ移動したファイル」(一定期間使わなかったファイル)は不要な確率が高いという考え方です。
彼はどの資料がいつ頃来たかが頭の中にあるので、整理になっているのでしょうが、一般人には探すのが大変なので、マネの出来ない整理法です。
私の場合は、それほどではありませんが、本棚に入りきらない資料は段ボール箱に入れてあったりします。
そこで、これからはそのような資料を見直してぼちぼち整理して行こうと思っています。
3.断捨離
「断捨離」とは、「不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想」で、山下英子(やましたひでこ)さんが「断捨離」という本の中で用いた言葉で、彼女の登録商標です。
断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まった心を、ヨガの行法である「断行」「捨行」「離行」を応用して、
・断:入って来る要らない物を断つ
・捨:家にずっとある要らない物を捨てる
・離:物への執着から離れる
ことにより、自らが作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れるのが目的です。
よく捨ててしまった直後に、「あれを残しておけばよかった」と後悔することが時々あります。そのため、老人になると物がなかなか捨てられず、極端な場合は「ゴミ屋敷」のようになってしまいます。
先日、テレビで「プレバト」を見ていると梅沢富美男「永世名人」の次のような俳句に出会いました。これは、私の母などがよくやっていたことですが、「いつか使うことがあるかも知れない」と思ってたくさんの紙袋を後生大事に保管している様子を詠んだ俳句です。
「桐の花 いつかは来ない 紙袋」
そこで、今では時間が有り余るほどあるので、一度に整理してしまおうと無理をせず、気が向いたときにぼちぼち断捨離を進めて行こうと思っています。
4.「超整理法」の進化形
上に述べた野口悠紀雄氏の「超整理法」がデジタル時代・インターネット時代の現在、どうなっているのか気になったので調べてみました。
「超整理法」は、整理に時間や労力をかけない言わば「整理しない整理法」です。
書類やデータの整理に悪戦苦闘する人は後を絶ちませんが、ITの進化により情報量が増えた今こそ「超整理法」の進化形である「超「超」整理法」を野口悠紀雄氏は推奨しています。
これは「整理しないで済ます整理法」で、そのためには「必要な情報をすぐに見つけられる仕組みを作ること」が重要になります。
その方法論の基本は「分類しないこと」です。私のブログの「カテゴリー」もそうですが、どのカテゴリーに分類すべきか迷うことがよくあります。二つほどの候補があってもどちらもしっくり来ない、しかし新たなカテゴリーを増やすとカテゴリーが多くなりすぎて困るという悩みが出て来ます。
そこで、彼が勧めるのは「強力な検索機能の活用」です。エクセルファイルやブログ・メールなども「キーワード」を「検索エンジン」に入力して検索すれば、捜している答えの候補はすぐに出て来るというわけです。
私のブログも「ブログ内を検索」という「検索エンジン」に皆さんが探しておられる事柄の「キーワード」を入力していただくと、関連記事が見つけやすいと思いますので、ぜひご活用ください。