前に「国旗日の丸」の記事を書きましたが、もう一つ日本の旗として自衛艦などでよく見る「旭日旗」があります。
今回は「旭日旗」にまつわる面白い話をご紹介します。
1.「旭日旗」
(1)旭日旗とは
「旭日旗」とは、「太陽および太陽光(旭光)を意匠化した旗」のことです。光線(光条)が22.5度で開く16条のもの(十六条旭日旗)がよく知られています。
(2)旭日旗の歴史
明治時代から太平洋戦争敗戦までは、旧日本軍の「軍旗」(連隊旗・軍艦旗)として採用されました。
日本陸軍においては、1870年に「陸軍御国旗」として「旭日旗」が定められました。
日本海軍においても、1889年に、「軍艦旗」として「旭日旗」が採用されました。
2.「日章旗」と「旭日旗」の違い
「日章旗(日の丸)」は、日本の「国旗」ですが、「旭日旗」は、日本の「軍旗・軍艦旗」で、現在は陸上自衛隊および海上自衛隊が使用しています。
3.韓国や中国の旭日旗アレルギー
韓国や中国では、「旭日旗は日本の軍国主義・帝国主義の象徴」との認識がいまだに根強くあるようです。ただこれは、国民の自然な認識、正しい歴史認識というよりも、韓国や中国の政治家が作り出した「政治的な反日プロパガンダ」「歪められた歴史認識」だと私は思います。
2018年10月に韓国・済州島で行われた「国際観艦式」の海上パレードで、韓国の文在寅大統領は「自国国旗と韓国国旗のみを掲揚」するよう要請しました。
しかし、日本に対しては自衛艦旗「旭日旗」の掲揚自粛を求めましたので、日本は式への参加を拒否しました。これは日本として当然の対応だと思います。
ところが一方で、韓国は「抗日」を象徴する将軍の旗を掲揚するなど、言行不一致も甚だしい行動をとりました。
「旭日旗アレルギー」というのが、反日感情を煽るための「反日プロパガンダ」であることは、この例を見てもよくわかります。
4.「旭日」の意匠を用いた外国の国旗など
外国の国旗・州旗・軍旗などにも、「旭日」の意匠を用いたものがあります。
韓国が旭日旗に似ているとして北マケドニアの国旗にも抗議したことがあると聞いたことがあります。事実とすれば、これは異常な反応と言うしかありません。
また韓国の障害者スポーツ団体の「大韓障害者体育会」が、2019年8月に「東京パラリンピックのメダルのデザインが旭日旗を連想させるとして、国際オリンピック委員会と大会組織委員会に抗議する」と発表しました。これも、全く筋違いな抗議と言うほかありません。
韓国に友好的な記事(従軍慰安婦問題のような捏造記事を含めて)を量産してきた左派系の朝日新聞が戦前からずっと「旭日旗によく似た社旗」を使用していますが、韓国からの抗議を全く聞かないのは面白いというか不思議なことです。
(1)北マケドニアの国旗
(2)ウクライナのドネツィク州旗
(3)チベットの国旗
(4)ベネズエラのララ州旗
(5)ベラルーシの空軍旗
(6)アメリカのアリゾナ州旗
(7)2020東京パラリンピックのメダル
(8)朝日新聞の社旗