私は今から40年ほど前にゴルフを始めたのですが、最初の頃はよく「樟葉パブリックゴルフコース」や「牧野パークゴルフ場」、「高槻ゴルフ倶楽部」などのパブリックの「河川敷ゴルフ場」でプレーしていました。
特に、「樟葉パブリックゴルフコース」は距離が6,130ヤードと長く、かつては毎年4月に「くずは国際トーナメント」(昭和40年~平成2年まで26回開催)という男子プロゴルフ大会の開催会場として有名でした。
高槻市から枚方市にかけての淀川河川敷には、このような「パブリックの河川敷ゴルフ場」が4つ(あと1つは、「京阪ゴルフ倶楽部」)あります。
1.「違法な河川敷ゴルフ」がなくならない現状
私は自転車で淀川の堤防の上の道を走ることがよくあるのですが、パブリックの河川敷ゴルフ場の外側で、アイアンショットの練習をしている人を時々見かけます。まさかドライバーやロングアイアンを使う人はいないと思いますが、シャンクなどのミスショットがあると、とんでもない方向にボールが飛ぶこともあるので、危険な行為です。
私は堤防の上の道を走りますが、彼らがゴルフクラブを振っているそばの堤防の下の道には、ジョギングをしたり、犬の散歩やウォーキングをしている人も通るので、とても危険だと思います。
先日、テレビのルポで「違法な河川敷ゴルフ」を報道していました。高槻市内の淀川河川敷で、無断で一面に「芝生」を張り、「グリーン」や「バンカー」のような砂の穴も作ってありました。「農機具小屋」というか「避難小屋」のようなバラックもあり、その中に、カゴに入ったゴルフボールや、ショベル、土を運ぶ猫車、古いゴルフクラブなどが入っていました。
2.「違法な河川敷ゴルフ」がなくならない原因
テレビ局の記者が、国土交通省の河川敷管理担当者を案内すると、「こんなものを作っているのは初めて知った」と驚いていました。
しかし、河川敷には、国土交通省が設置した「ゴルフ練習禁止」の立て札もありますし、部外者の私ですら、時々河川敷で禁止されているゴルフ練習をしている人を見かけるのですから、河川敷を常時見回っているはずの管理担当者が、「初めて知った」というのは不可解な話です。
このような「違法な河川敷ゴルフ」の報道は、以前ほかのテレビ局でもやっていたような記憶があります。
3.「違法な河川敷ゴルフ」を根絶する対策
この対策として私が考えるのは、国土交通省と高槻市・枚方市および警察が、報道したテレビ局と協力して、この「違法な河川敷ゴルフ場」を作った人物を突き止め、「原状回復」を指示するとともに、罰則を与えることです。許可された「河川敷ゴルフ場」の敷地内以外で、「ゴルフの練習」のような危険な行為をする者を罰する法律か条例がないのであれば、是非作るべきです。
そして、このような「違法な河川敷ゴルフ場」を利用してゴルフ練習をしている人に対しても罰則を与えることです。これは、本気になって巡回すれば、「摘発」はそう難しくないと思います。どのような罰則になるのか、詳しいことは知りませんが・・・
実は、私は数年前に淀川河川敷の堤防の下の道を歩いていた時、ゴルフ練習をしている人を見かけたのですが、部外者の私が注意しても、逆ギレされる恐れもあったので、近くのブースの中にいる河川敷管理者にそのことを通報しました。
件(くだん)の河川敷管理者は「後で見回りした時に注意します」と返事しましたが、果たしてその後、注意してくれたのかどうかわかりません。
もう一つ、淀川河川敷で気になることがあります。これも、以前テレビ局で報道されたことですが、「淀川河川敷が野犬のすみかになっている」ということです。確かその時の報道は、大阪市の十三付近の淀川河川敷だったと思いますが、その他の河川敷でも、野犬が出没している可能性があります。
国土交通省、淀川河川敷周辺の地方自治体ならびに河川敷公園の管理を受託している「淀川河川公園管理グループ共同体」および大阪府警の皆様には、「違法な河川敷ゴルフ」と「野犬」の問題について、真剣に対応をして頂くようお願いしたいと思います。
子供からお年寄りまで楽しめる「安全・安心」な淀川河川敷および淀川河川公園は、高槻市や枚方市だけでなく大阪府全体の誇りです。その実現を目指して、関係部署が努力して頂くことを期待しています。