ロウソクと言えば、2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏(1948年~ )が小学生時代に担任の先生からマイケル・ファラデーの「ロウソクの科学」を教えられて化学に目覚めたというエピソードがありました。
私が子供の頃は、神棚に燈明(とうみょう)としてロウソクを立てましたし、仏壇にも欠かせないものでした。
江戸時代以前のような「燭台」などの照明器具としての日常的な使い方はしなくなりましたが、子供の頃、停電になった時にロウソクをともした記憶はあります。
ところで、ロウソクの原料は何でしょうか?またどのようにして作られているのでしょうか?
今回はロウソクの原料や作り方、ロウソクにまつわる面白い話をご紹介します。
1.ロウソクの原料と作り方
ロウソク(蝋燭あるいは蠟燭、英語名:candle)は、綿糸などを縒り合わせたものを芯にして、芯の周囲に蝋やパラフィンを成型したもののことです。
今ではロウソクは、バースデーケーキか、結婚式のキャンドルサービスの時ぐらいしかお目に掛からなくなりましたね。
(1)和ロウソクの原料と作り方
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「和ロウソク」の原料は、ハゼノキの果実(下の写真)から取れる木蝋です。
作り方は、棒に巻き付けた和紙とイグサを芯にして、ハゼノキの木蝋を塗り重ねて成形されます。完成すると棒は引き抜かれ、芯は中空となります。
(2)洋ロウソクの原料と作り方
「洋ロウソク」は元来は、溶けた「蜜蝋」の中に芯を浸しては引き上げて冷ます、ということを何度も繰り返して次第に太くしていく方法がとられていました。
ちなみに「蜜蝋」とは、ミツバチの巣を構成する蝋を精製したものです。
しかし現在は、芯を入れた型の中に、主に「石油パラフィン」と「ステアリン酸」の蝋を流し込んで一気に成形して作られています。
2.ロウソク・線香にまつわる面白い話
(1)ロウソクの歴史
古代エジプトではミイラ作成の際に蜜蝋が使われており、2300年前のツタンカーメンの墓から燭台が発見されていることから、ロウソクは古くから使われていたようです。
古代中国でも紀元前3世紀頃から既に使われていたようです。
ヨーロッパでは、19世紀のガス燈が登場する19世紀まで、室内の主な照明として用いられました。キリスト教の典礼では必ず使われるため、修道院ではミツバチを飼い、蜜ロウソクを作っていました。
日本には奈良時代に中国から、仏教伝来とともに蜜ロウソクが伝わりました。平安時代になると、蜜ロウソクに代わって、松脂ロウソクの生産が始まっています。その後「和ロウソク」と呼ばれるハゼの蝋や漆の蝋などを使ったものに代わりました。
(2)最近の進化したロウソク
昔は神棚や仏壇にあげた燈明のロウソクが倒れて火事になることがよくありました。そのため、最近では仏壇や神棚のある家庭でも、従来のロウソクのように火を使わない「電気ロウソク」「フェイクキャンドル」を用いる人が増えて来ました。
①自動消灯ロウソク(電気ロウソク)
火事の心配のない「電気ロウソク」があります。「電気ロウソク」の進化形である消し忘れの心配がない「自動消灯ロウソク」も出ています。
②LEDロウソク
最近は電球もLEDが普及してきたため、「電気ロウソク」にもLEDタイプのものが増えて来ました。
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③LEDロウソクゆらぎ
「LEDロウソクゆらぎ」は、本物のロウソクと同じように炎が揺らいで見えます。
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