1.カーナビのメリット
「カーナビ」は大変便利なもので、全く知らない土地に行く場合でもカーナビを頼りに行けば安心して目的地にたどり着けるというメリットがあります。
私は若い頃運転免許を持っていなかったので、ゴルフに行く時によく同僚のクルマに乗せてもらいました。その時は「ゴルフ場案内の本」の地図を頼りに、「ガソリンスタンド」や「ゴルフ場の案内看板」などの目印を早めに見つけて、「次のガソリンスタンドを左折」とか「次の交差点を右折」とかのナビゲーションをしていました。
今では私も運転免許を取得して自分のクルマで行きますが、初めて行くゴルフ場でも「カーナビ」の5つのルートから自分に合うルートを選択し「案内開始」にタッチすれば大丈夫です。
2.カーナビのデメリット
このように、カーナビは大変便利なのですが、その一方で道路地図を全く見なくなりました。私が運転免許を取得した最初のころは、カーナビを付けませんでした。それは、トヨタの販売店の人から「カーナビに頼り過ぎると、道を覚えられません」と言われたからです。
それで、当初は道路地図を頻繁に見て、行先とルートを自分で確認し、目印となる店や建物を頭に入れるように努力しました。
しかし、いろいろな所に行くようになると、カーナビなしでは不安を覚えるようになり、カーナビを付けることにしました。
3.失敗したり迷って覚えることの大切さ
手っ取り早く目的地に着くためには、カーナビは大変便利ですが、その分失敗したり迷ったりして覚えるということがなくなります。
仕事や勉強でもそうだと思いますが、「一から十まで教える」ことは親切なようですが、教えられる人のためにならない側面もあります。
ある程度自分の頭で考えて、壁にぶつかったり失敗したりして身に付くことも沢山あります。逆にそういう危険を避けるために他人が危険場所を教えることは、教えられる人の「危機管理能力」や「危険察知能力」を奪うことになるように私は思います。
先日、私は通夜に参列するために、雨の降る夜間にカーナビを頼りに葬儀場に行きました。初めて行く場所なのでカーナビに頼ることは必要でしたが、事前に地図を確認していなかったため「推奨ルート」は片側一車線の狭い道路で、両側は側溝なので大変危険な思いをしました。
やはり、地図で事前に確かめて、たとえ遠回りでも広い道路を行くルートを選ぶべきだったのです。