私の好きなMC3人、堺正章・島田紳助・久米宏の話術の秘密

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堺正章

テレビ番組を見ていると、「この人は司会がうまいなあ」と思う人がいますね。私が好きな司会者(MC)について、少しお話したいと思います。

最近、「司会者」のことをよく「MC」と呼ぶようになりましたね。このMCは、「master  of  ceremony」の頭文字からとった略称で、文字通り「会を司(つかさど)る者」という意味です。

時々勘違いされますが、「main  caster」の略称ではありません。英語でnewscasterはまさに「ニュースキャスター」を指しますが、casterだけだと、回転椅子やピアノの「キャスター(脚輪)」の意味になります。くれぐれもお間違いなく。

1.堺 正章さん

この方は、お父さんがコメディアンの堺 駿二さんですが、もともと若いころは「グループサウンズ」の「ザ・スパイダーズ」のメンバーとして活躍し、その後は「ソロ歌手」「俳優」「司会者」「コメディアン」「Mrかくし芸」など多方面に才能を開花させた「元祖マルチタレント」です。

何よりも驚くのは、72歳になる現在でも、「THEカラオケ★バトル」や「世界一受けたい授業」などで、老齢を感じさせない現役ばりばりの名司会者として、味のある当意即妙のユーモアあふれるやりとりで、お茶の間を沸かせています。

72歳という年齢から来る良い意味での「節度のある会話」にも、好感が持てます。

2.島田紳助さん

この方は、惜しいことに数年前に「引退」されましたが、若いころは漫才ブームに乗ってコンビで漫才をしていました。

コンビ解散後は、政治経済から芸能ネタまであらゆるジャンルに精通した豊富な知識と、毒舌と鋭いつっこみで、報道番組からバラエティー番組まで幅広く何でもこなす「オールラウンドプレイヤー」でした。

また、「M-1グランプリ」の企画や、「お馬鹿タレント」として若手のタレントを売り出し、育てるというプロデューサー的手腕もありました。

「日本一やる気のないアシスタント」と、揶揄半分に紹介した「開運!何でも鑑定団」の女性タレントも、紳助プロデュースと言えるでしょう。

私が好きだったのは、「サンデープロジェクト」「オールスター感謝祭」「開運!何でも鑑定団」「行列のできる法律相談所」「クイズ!ヘキサゴン」などです。

十代のころは、素行不良で暴走族のようなこともしていたようですが、私たちがテレビで「司会者」として活躍しているのを見るころには、非常に常識ある好人物になっていました。

彼のよいところは、「サンデープロジェクト」を見ていて、特に感じたのですが、私たちと同じような「政治の素人」「経済音痴」の目線で、キャスターの田原総一朗や京大教授の高坂正堯に、「本音」で「教えを乞う」という姿勢だったので、とても好感が持てたものです。

「オールスター感謝祭」や、「行列のできる法律相談所」では、その時に話題になったり噂になっている芸能人に対して、そのネタをうまく盛り込んで、タイミングよくツッコミを入れるなど、さすがでした。

「開運!何でも鑑定団」でも、ユーモアのある毒舌で笑わせてくれました。

「クイズ!ヘキサゴン」では、算数がまるで小学生以下で国語力もほとんど無いというような「お馬鹿タレント」(本当の馬鹿や天然ボケではなく、売り出すために、そのようなふりをしていただけかも知れません)を、うまく話題にして売り出し・育成しました。

これなどは、彼のプロデューサーとしての面目躍如といったところでしょう。

この番組については、面白い話があります。「子供に見せたくない番組」ランキングと「子供に見せたい番組」ランキングの両方で、上位に顔を出したことがありました。これは極めて珍しいことだそうです。

その理由は、私の推測ですが、「馬鹿なタレントを見て、子供が勉強しなくても、テレビで活躍するタレントになれると勘違いする」ことを懸念して、「見せたくない」。一方、他のクイズ番組と同様に、「面白いし、楽しい。しかも頭の体操・勉強になる」から「見せたい」だと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

3.久米 宏さん

この方は、もともとアナウンサー出身で、「ザ・ベストテン」で黒柳徹子さんとの共同司会で人気を博しましたが、真骨頂を発揮したのはやはり、「ニュースステーション」ではないでしょうか?

我々の知りたい核心部分を、ズバッと本音で相手に聞くという姿勢は、田原総一朗さんと似ていますね。

政治的なスタンスは、基本的には自民党批判の立場のようでしたが、昔の社会党のような「何でも反対」的な立場ではないので、好感が持てる報道姿勢でした。

なお彼は、報道スタンスについては、「常に反政権与党」とどこかで語っていたので、民主党政権になれば「反民主党」、共産党政権になれば「反共産党」ということらしいですね。

彼にはそれが、報道をする立場の者(報道キャスター)の取るべきスタンスだとの「信念」があるようです。

早口ですが、活舌が滑らかで聞き取りやすく、ユーモアや皮肉も織り交ぜて本音をしゃべるなど、今までの報道番組には見られない新鮮さがあって、我々を楽しませてくれました。