スマホ依存社会の弊害。ソフトバンクの通信障害を教訓にバックアップ体制確立を急げ

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ソフトバンクの通信障害

1.ソフトバンクのスマホの大規模通信障害

今年12月6日、ソフトバンクのスマホが全国的規模で、13時39分ごろから18時4分まで4時間半ほど使用不能になる通信障害が発生し、3060万件に影響が出ました。また、全国的に広範囲に重大な悪影響が出ました。

GLAYの名古屋でのライブチケットの「QRコードによる照合」に影響が出たり、宅配便業者では、再配達の情報がドライバーに届かなかったり、スマホ決済の「pay pay」でも決済できなかったり、格安航空会社の「ジェットスター」でスマホによる搭乗券照合が出来なかったりして、出発に遅れが出たそうです。

2.大規模通信障害の原因

原因は、「LTEに関わる交換機(MME)の不具合」とのことでした。具体的にはスウェーデンのエリクソン社製のパケット交換機の「ソフトウェア証明書」の有効期限が切れていたことが原因だったようです。

ソフトバンクは、MMEのソフトウェアを旧バージョンに戻すことで復旧したそうです。

しかし、東京と大阪の2ケ所にあるパケット交換機がどちらもエリクソン社製だったことも通信障害を全国規模に拡大した原因です。

もし、どちらかを別の会社のパケット交換機にしていれば、通信障害が全国規模には至らなかった訳です。

3.バックアップ体制の確立が急務

これについては、ソフトバンクに早急に「バックアップ体制の確立」を望むと同時に、他社につても、「バックアップ体制の見直し」をしていただきたいものです。

4.公衆電話とテレホンカードが見直される

ところで、この騒ぎで再び注目を集めるようになったものがあります。それは、「公衆電話」と「テレホンカード」です。

この通信障害によって、「公衆電話」を捜したり、並んだりする人が多く見られました。以前は嫌というほど目に付いた「公衆電話ボックス」ですが、最近はほとんど見かけません。どんどん撤去されています。

今回のような事態になった時に慌てなくても済むように、日頃から通勤経路などで「公衆電話(ボックス)」がどこに設置されているかを確認しておく必要がありそうです。

一般には、鉄道駅構内、市街地大通り、市役所、空港、大規模ホテル、病院などに設置されています。

なお、インターネットでNTT西日本の「公衆電話 設置場所検索」というサイトをチェックすれば、地図上でどこに公衆電話が設置されているかがわかるようになっています。

「テレホンカード」も20年くらい前までは、よく粗品でもらったりしました。またアイドルのテレホンカードが高額で売買されているという話も聞きました。しかし最近はほとんど見かけません。私も、溜まっていたテレカを全て金券ショップに売ってしまいました。今は残り度数の少なくなった「穴あきテレカ」が数枚残っているだけです。

現在、「テレホンカード」は、コンビニや公衆電話を設置している病院などで売られているそうです。

5.スマホ依存社会の「アキレス腱」

「スマホ依存社会」の「アキレス腱」あるいは「盲点」とでも言うのでしょうか?

手作業の時代は、ミスがあっても影響が限定的でした。しかし、現代のようなIT時代は、ソフトバンクのスマホの通信障害のように、広範囲に悪影響を及ぼします。

「何でもかんでもスマホに依存し過ぎ」という現状は問題が多いと思います。世の中には「スマホ」も「ガラケーの携帯電話」も持っていない人もいます。それなのに「スマホを持っていることを前提にしたチケット照合システム」を取っているのは、問題ないのでしょうか?

「平氏にあらずんば人にあらず」というのは平清盛の言葉とされていますが、平家の人々の驕りを表す言葉です。今は「スマホを持たざれば人にあらず」とでも言うのでしょうか?

しかし、いずれにしても我々の出来る「バックアップ体制」は、「テレホンカード」を常備し(もちろん小銭でもOKですが、10円玉は多いと重いです)、付近の「公衆電話」の設置場所を把握しておくことです。

そして、もう一つ肝心なことですが、いつもはスマホのアドレス帳に入っている電話番号も、緊急時に連絡する必要がある先については、「紙ベースの電話番号表」を携帯しておくことです。もっとも、電話番号の暗記が得意な人は、頭の中の電話番号表で大丈夫でしょうが・・・