「ZOZOTOWN」の前澤友作社長は調子に乗り過ぎて「手張り過ぎ」に注意が必要!

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前澤友作

最近、タレントの剛力彩芽さん(1992年~ )との交際や、自家用ジェット機、月旅行の申し込み、豪邸建設、プロ野球球団の買収、男子プロゴルフツアー開催計画など、桁外れのお金の使い方で何かと話題の多い「ZOZOTOWN」社長の前澤友作さんですが、なぜあんなにお金持ちなのでしょうか?

1.前澤友作社長とはどういう人物か

前澤友作さん(1975年~ )は、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する(株)スタートトゥデイ(現社名:ZOZO)の創業者であり現在も社長です。現代アートの普及活動およびアーティストの活動支援を目的とした公益財団法人「現代芸術振興財団」の会長でもあります。

普通の実業家と違ってユニークなのは、ハードコア・パンクバンド「Switch Style」のドラマーでもあり、バンド解散までは、ミュージシャンと経営者の二つの顔を持っていたということです。

2.「ZOZOTOWN」とは何か

「ZOZOTOWN」というのは、ブランド名ではなくて、「有名ブランド」から「お手頃価格のブランド」までいろいろなブランドの衣料品を専門に販売する通販サイトです。衣料品専門サイトとしては、日本最大級の品揃えです。そういう意味でAmazonや楽天市場などと似ています。

しかし、明らかに違うのは、(1)販売品目を「人気のあるファッション衣料」に特化していること、(2)テナント形式で出店している店舗から「手数料(平均30%)」を取る「受託販売」が9割を占めること(買取りは1割)(3)物流の仕組みが、他の通販サイトと異なり、各店舗の商品を「自社の物流施設」で預かり、「保管・写真撮影・梱包・発送までの一連の作業を全て代行」すること(4)最長2カ月の「つけ払い」を認めていることです。

また、「独自採寸」に代表されるユーザーのツボを心得たサービスを特徴としており、アパレル通販としては圧倒的な支持を得ているとのことです。

なお、「つけ払い」については、「未成年者は親の承諾を得ること」と規約にはありますが、その認識がない未成年者も多く、衝動買いしてしまい、2カ月後に支払えなくなって問題になるケースもあるようです。

なお、ゾゾタウンの「ゾゾ」の名前の由来は、「想像」と「創造」の二つの言葉から「ぞ(ZO)」の字を抜き出して作ったものです。

3.桁外れのお金持ちになった理由

これは、「創業者社長」によくある話ですが、自分の会社(株)スタートトゥデイを上場して持ち株の一部を売却することによって得られた「持ち株の売却益(capital gain)」と、「所有株式の配当金(income gain)」が莫大な金額になっているためです。

フォーブス誌によると、2017年3月時点で、総資産3,330億円、世界長者番付630位、日本長者番付14位となっています。

4.今後の計画などについて

前澤社長が所有する「自家用ジェット機」の値段は70億円で、年間維持費が2億円以上かかるそうです。私にはコストパフォーマンスが非常に悪いように思えるのですが・・・

「月旅行」の費用は、はっきりしたことは公表されていませんが、乗員9人全員の総費用は750億円以上になるという推測もあります。

千葉市に建設中の「豪邸」の費用は、「自宅兼美術館」の総額で100億円だそうです。

その他に「プロ野球球団の買収」や「男子プロゴルフツアーの開催」の計画あるそうです。

5.ZOZOTOWNの成長に陰り

急成長を続けて来た「ZOZOTOWN」を運営するZOZOも、2018年には「成長の踊り場」あるいは「成長のピーク」を迎えたように見えます。

2019年3月期の第一四半期の営業利益が、前年同期比26.4%減とマイナス成長になり、株価も急落しました。

2018年12月25日に「ZOZO ARIGATOメンバーシップ(ZOZOありがとうメンバー)」という割引制度(常時10%割引)が始まりました。これは、出店企業に対して「割引制度参加か、退店か」の二者択一を迫ったものですが、これに反発したオンワードはZOZOTOWNからの撤退を決めています。

前澤社長は、「独自ブランドの展開」や「海外進出」も計画しているようですが、そうなると「ユニクロ」との激しい全面戦争になることでしょう。

余計なお節介かも知れませんが、前澤社長には、あまり見栄を張らないように、また会社も「手張り過ぎ」になりませんように、「老婆心」ながらご忠告申し上げます。