「リレーアタック」の手口と予防法についてわかりやすくご紹介します

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リレーアタック

最近「リレーアタック」という新手の「車両窃盗手法」が発生しているというニュースがありました。

「自宅の車庫」にいれてある「施錠した自家用車」が盗難に遭ったというのですから驚きです。

今回はその「窃盗の手口」と「防犯対策」について考えて見たいと思います。

1.「リレーアタック」とは

2018年12月に大阪で高級車レクサスの「盗難未遂事件」がありました。この一部始終の映像が「監視カメラ」に残っていたため「リレーアタック」の全容が明らかになりました。

スマートキーは当然のことながら家の中にありました。スマートキーから出る微弱電波は、1m程度しか届かないので、キーを家のドアや窓から1m以上離して置いていれば安全なはずでした。

しかし今回の犯人は2人組で、一人が車のそばにいて、もう一人が「大きなバッグ」を抱えて、家の方に近付きました。この「大きなバッグ」の中身は「増幅装置」と「中継装置」だったのです。

スマートキーの微弱電波をキャッチして車のドアが開いた時に、たまたま通行人が通りかかったために、未遂に終わりました。

犯人は、このような手口で高級車を盗み、キーを取り換えた上で転売する計画だったようです。

この「リレーアタック」装置は、2017年頃から20ドルという低価格で中国で出回り始めたそうです。

2.「リレーアタック」の被害を防ぐ対策とは

リレーアタックの被害を防ぐ方法として、専門家が勧めているのは次の三つの方法です。

(1)「リレーアタック防止用ポーチ」にスマートキーを入れる

この「ポーチ」は、電波が漏れない素材で作られており、1000円以下で購入可能だそうです。

(2)スマートキーを「空き缶」に入れる

ただし、ブリキ缶の電波遮断能力はあまり高くないそうです。調理用のアルミホイールでスマートキーを包むのも有効だそうです。

(3)極力建物の奥の方にスマートキーを保管する

便利な機能が出来ると、それを逆手にとって、その隙を突いて新たな犯罪を考え付く者が必ず出て来るということですね。皆さんもご用心ください。