地震や台風の被害による屋根修理について、悪徳業者がいることを前に記事に書きましたが、外壁塗装についても同様に悪徳業者が少なくないので注意が必要です。
1.外壁塗装の悪徳業者
外壁塗装に悪徳業者が多い理由は、「定価がなく、相場が一般的に知られていないこと」と「下塗り・中塗り・上塗りの3回の塗装をしない手抜き塗装でも、塗装後はきれいに見えてしまうこと」です。
「訪問販売」のほとんどは悪徳業者だそうです。
悪徳業者がよく使う手口は次の5つです。
(1)契約を急がせる
(2)不安をあおる
(3)長すぎる耐久年数を提示する
(4)あり得ないほどの値引きをする
(5)大手塗料メーカーの製品でない「オリジナル塗料」を売りつける
また、手抜き工事の実態は次の4つです。
(1)「ケレン」(元々塗られている塗料の除去作業)などの下地作業をしない
(2)見積書通りの塗装回数を行わない
(3)水で塗料を薄める
(4)乾燥する前に重ね塗りする
2.屋根修理の悪徳業者
以前から、屋根修理に関しては、「悪徳業者」がいました。「屋根の無料点検をします」と言って、戸別訪問し、「ご近所も点検を受けられました」とか「ビデオで撮影してお見せしますので安心です」などの誘い文句で安心させ、家人が業者に屋根へ上ることを承諾すると、「悪徳業者」は、無傷の瓦を故意に割った上で、その家とは全く別の「瓦が割れた家のビデオ」を見せて、「瓦が何枚も割れている。このまま放置すると雨漏りするようになるので、瓦の取り換えと防水工事が必要」などと言って騙し、法外な値段の「屋根修理・防水工事代金」を請求するというものです。悪質な「訪問販売」です。
2018年9月4日の「台風21号」や6月18日の「大阪北部地震」で屋根修理業者・防水工事業者が、依頼を捌(さば)き切れないのをいいことに、同様の手口で、不法利益を得ようと企んでいるようです。
3.建売住宅の悪徳業者
これは昔から聞く話ですが、建売業者は、外観は非常に小ぎれいに仕上げますが、建物内部の外から見えない部分で「手抜き工事」をしてコストを下げるということが横行していたようです。その結果、新築なのに家が傾いているとか外壁にひび割れが起きるとかの被害が出ているというテレビの特集番組もよくありました。
上記3つの悪徳業者に共通しているのは、「素人には隠れた部分はわからない」「外観だけでは素人目にはわからない」「相場が素人にはわからない」ということです。
信頼できる業者に依頼することが一番ですが、その業者が「下請け業者」に仕事を回すこともよくあるので、大手業者に頼んだら安心とばかりは言い切れないところが素人には厄介なところです。