米中貿易戦争でアメリカが関税を25%へ引き上げたのは愚策で世界経済に悪影響

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米中貿易戦争

米中貿易戦争で、トランプ大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当に25%の制裁関税を課すことを決めたことは「愚策」だと思います。

自由貿易主義の盟主であるべきアメリカが、トランプ大統領になってから保護貿易主義に方針転換しましたが、今回の制裁関税引き上げ競争は、米中国民の負担となるだけでなく、中国に部品を輸出している日本企業を含めた世界経済に悪影響を及ぼすことは明らかです。

1.「制裁関税を中国に払わせる」という説明は詭弁(理解不足?)

トランプ大統領は、対中貿易赤字が巨額になっていることから、「中国からの輸入品に高い関税をかけることで、中国からの輸入量を減らし、貿易赤字の縮小を目指す」ということのようですが、この25%の制裁関税の負担は、アメリカ国民(企業・消費者)が負担することになります。

ですから「中国が負担する」というトランプ大統領の説明は詭弁、というか理解不足です。

2.トランプ大統領の経済政策の暴走を止める閣僚や側近はいない?

アメリカや日本をはじめ世界の大多数のエコノミストや政治家は、関税や貿易戦争が経済に悪影響を及ぼすと考えています。

たとえば、鉄鋼産業を海外との競争から守るために関税を引き上げれば、鉄鋼を材料としている遥かに多い数の国内企業の製造コストを押し上げることにつながります。

更に経済の他の部分、たとえば農業に打撃を及ぼす報復措置を招くなど全面的な貿易戦争にエスカレートする恐れがあります。つまり狭い範囲の短期的な恩恵を狙っても、後でより広範囲かつ長期的なマイナスの代償を払うことになります。

トランプ政権では、国務長官や国防長官をはじめ多数の閣僚が辞任していますが、トランプ大統領の経済政策の誤りを指摘し、正しい方向へ転換させることの出来る閣僚はいないのでしょうか?それとも、誰が何と言っても頭が悪くて聞く耳を持たないのでしょうか?

3.安倍首相のトランプ大統領への説得に期待するしかないのか?

安倍首相は、最初の日米首脳会談以来、親密ぶりをアピールしていますが、韓国の文在寅大統領などと比べればはるかに信頼されていると思います。

私としては、安倍首相の外交手腕に期待したいところですが、あまり多くを望めないのではないかと思います。

やはり、トランプ政権の経済閣僚や良識あるアメリカの保守党の有力議員たちが、説得に当たり、トランプ大統領自身が、関税引き上げ競争が愚策であることを理解するようになるしか解決策はないと私は思います。

ただ、この米中貿易戦争によって、中国の製品がアメリカで売れなくなり、代わって日本の製品が売れるようになるとか、中国はこの貿易戦争の結果、日本などが中国での生産を取りやめベトナムなどへシフトする結果、中国が壊滅的打撃を受けるという見方もあります。