「スリープテック(睡眠テック)」とは何か?その具体例と信頼性・危険性を探る

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スリープテック

「睡眠」は、「食事」「運動」とともに人間の健康にとって不可欠なものです。人生の約3分の1は「睡眠」です。ところで、最近「スリープテック(睡眠テック)」という言葉をよく聞くようになりました。またテレビでもTBS系列の「がっちりマンデー!!」で「2019年儲かりそうキーワード」として紹介されましたし、CMでも、味の素の「グリナ」やハウスウェルネスフーズの「ネルノダ」、大塚製薬の「賢者の快眠」など睡眠を助けるサプリメントの宣伝をよく見ます。悟空のきもちの「睡眠用うどん」というアイデア寝具も発売され人気のようです。

OECDが2011年に行った加盟国の国民の平均睡眠時間調査によれば、日本は、7.9時間でOECD平均の8.3時間より少なく、日本より少ないのは韓国(7.7時間)だけで、アメリカ(8.5時間)よりも少ないという結果でした。「昼寝の時間」と取る習慣があるスペインは8.5時間で、イタリアは8.7時間だそうです。

そこで、今回はスリープテックについて考えてみたいと思います。

1.「スリープテック(睡眠テック)」とは

起きられるか心配で眠れなくなるという一時的なものから、慢性的な不眠まで多くの人が眠りに関する悩みを抱えているようです。

「スリープテック(睡眠テック)」とは、「様々なテクノロジーを駆使して、眠りの悩みを解決しようというもの(アプリやIoTデバイスなど)」です。

厚生労働省の調査によれば、日本人の成人の約4割が「睡眠不足」の状態だそうです。逆に言えばそれだけ「快適な睡眠」を求める人が多いということです。

そうしたことから、睡眠改善のための「安眠できる枕・ベッド」、「照明」、「アロマ」、「眠りを誘うBGM」、さらには「睡眠カフェ」などの「睡眠ビジネス」が活況を呈しています。

2018年1月にラスベガスで開催された国際家電市「CES 2018」で初めて「Sleep Techゾーン」が設けられたように、「ビッグデータ」「IoT」「AI」などで睡眠課題を解決するスリープテックが注目されています。

睡眠ビジネスの世界市場規模は、2014年には580億ドル(約6兆5820億円)と言われていましたが、2020年には800億ドル(約9兆785億円)に達すると予測されています。

2.スリープテック製品の具体例

いくつかの製品をご紹介します。

(1)Nokia Sleep

マットレスの下に敷いて、寝ている人の振動や音を計測し、Wi-Fi経由でHealth Mateアプリと自動的に連動してデータ履歴、個々人に合ったアドバイス、指導プログラムを使用者に提供して睡眠改善に役立てるというものです。

(2)Smart Sleep Light

これは中国・深圳のSmartaceの製品です。スマートフォンのアプリで睡眠の状態をモニタリングしながら、光と音で入眠や目覚めの質を向上させようというものです。

寝る前はメラトニンの分泌を高める赤い波長を生成する光と穏やかな音楽で入眠に導き、眠りを感知すると自動的に光も音楽も停止します。また起床時は浅い眠りの時に、太陽光に近い光を起床時刻に合わせて徐々に明るく点灯します。

(3)SmartSleep

PHILIPSが国際家電市「CES 2018」で発表したヘッドバンド型の睡眠改善デバイス(器具)です。

耳の裏に付いたセンサーで睡眠を感知し、内蔵スピーカーから特別な音波(ホワイトノイズ)を出すことで、より深い快眠の状態に導くというものです。「眠りの最適化」に特化した製品と言えます。

(4)NGmatt 2.0

最大16の空気袋の圧力を自動的に調節し、寝ている姿勢における背骨のゆがみをアプリで矯正できるマットレスです。心拍変動や、「睡眠トラッキング機能」もあるそうです。

「睡眠トラッキング機能」とは、マイクや加速度センサーなどを使って睡眠の状態(レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルなど)を分析したり、心拍数を追跡いびきを検出して記録する機能です。

(5)Nightingale

これは、均一で柔らかく包まれるような音(サウンドブラケット)で、睡眠を妨げるノイズを消し、通常より早く入眠できるようにするデバイス(器具)です。

3.スリープテックのメリット・デメリット

上のご紹介したスリープテック製品はほんの一部で、この種の製品は続々と出ています。しかし、これらの製品は本当に効果があるのか、また使っていて何か問題はないのか気になるところですよね。実際スリープテックは、まだ確立された技術ではなく、「玉石混淆」の状態です。

では、このスリープテックは「医学的根拠」などの信頼性があるのか、また危険性はないのかについて、メリット・デメリットという観点から考えてみたいと思います。

(1)メリット

睡眠の悩みを抱えている人が、その製品の効果を信じて使用し、その結果「睡眠の質が良くなった」と感じるのであれば、メリットと言えます。ただしこれは、「サプリメント」と似たようなもので、「個人的感想」であり、効果・効能を保証するものではありません。

(2)デメリット

ロンドン・スリープ・クリニックで医長を務めるアーシャード・エブラヒム氏によれば、「私の知っているウェアラブル(体に装着する)機器の中で、睡眠を測定できるものは一つもない」「ほとんどの製品は手首から動きを測定しますが、そうしたデータは睡眠医療の役に立たない」とのことです。

また、副次的な弊害として、スリープテック製品を使用した人が、睡眠を過度にモニタリングするようになった結果、「良いデータを得たいという強迫観念に取りつかれる」ようになった例もあるそうです。

認知行動学者の研究チームは、これを「オーソソムニア」(Orthosomunia)(完璧な睡眠を求めることによって引き起こされる不安症)として研究しているそうです。

これは睡眠の質を高めるために開発された技術が、行動障害を生み出し、その結果夜眠れなくなってしまうという皮肉な結果というか本末転倒の結果をもたらす危険性もあるということだと思います。

4.私のお勧めする安眠法

私は、毎日ベッドに入って、眠る前は、何も考えず、頭の中を空っぽにして「少し息を吸って、細く長く吐く」呼吸法を数回行います。そうすると、速やかに深い眠りに落ちることが出来ます。自己流で「アナログ」な安眠法ですが、意外と効果があります。

騙されたと思って、皆さんもぜひ試してみて下さい。

腹を立てたり、興奮した時に、気持ちを落ち着かせる方法としても「少し息を吸って、細く長く吐く」呼吸法を何回かやれば平静になります。私は、血圧を測る前には必ずこの方法で気持ちを落ち着かせます。皆さんも、一回目の測定で、通常より高めの血圧の数値が出た場合は、この方法を試すと必ず下がります。つまり、この呼吸法は血圧を下げる効果があるということです


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