ヒロシがYouTube「ヒロシちゃんねる」のソロキャンプ動画で再ブレイク!

フォローする



ヒロシ焚火キャンプ

2000年代、「ヒロシです。・・・」という暗くてテンションの低い自虐ネタの独白で、「エン

タの神様」などでブレイクしたお笑い芸人ヒロシさんですが、最近テレビで全く見かけなくなり「消えた」のかと思っていました。

1.YouTubeでじわじわ人気が出る

ちょっと気になって、ネットで調べてみると、現在はYouTubeの活動を主に行なっているようです。

2015年に始めたYouTubeの「ヒロシちゃんねる」は、2019年9月時点で登録者数が約48万人の人気チャンネルとなっています。

<2020/9/26追記>「ヒロシちゃんねる」登録数は93万人を超えて再び大ブレイク

配信内容の一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」が、コロナ禍で人に会えないことに不自由を感じたり、孤独を感じたりする人が増えている中、「好きなことをするのにひとりはダメってことはない」と語る「ヒロシ流が共感を呼んでいるのかもしれません。

もともと漫才師志望でしたがうまく行かず、ホストなどで苦労を重ねた末に、ピン芸人として一世を風靡した「ヒロシです。・・・」を生み出しました。しかし、ブームも長くは続かず、次第にテレビ出演も減り、最近はほとんどテレビで見なくなりました。

ヒロシさんは1972年生まれの47歳ですが、YouTubeに出会ったことで「やっと気持ちいい仕事を見つけた」と語っています。YouTubeのほかにも、執筆活動や事務所・店舗経営など幅広くビジネスを展開しているそうです。

彼の仕事論は「ネガティブに好きなことだけやる」というものです。「働き方1.9 君の好きなことだけして生きていける」「ネガティブに生きる。ヒロシの自虐的幸福論」などの著書に彼の仕事論が展開されています。

2.「ソロキャンプ動画」

数年前に松岡修造さんが日めくりカレンダー「まいにち、修造!」が人気となり、それに便乗してヒロシさんも、「まいにち、ネガティブー前向きじゃなくても生きていける」を発売し話題になりました。

この「ネガティブなイメージ」が私の中にあったので、アウトドア派の「キャンプ動画」をヒロシさんが作っていたというのは意外でした。もっとも「ソロキャンプ動画」というのが彼らしいところです。

「友人たちはみんな仕事が忙しいので、どうしても一人でキャンプに行く結果となった」そうですが、これは本音ではなく自虐ネタのようです。。別のインタビューでは「ソロキャンプは人に合わせなくてよいので僕の性分に合っている。一人になるためにソロキャンプをしている」「人と関わりたくないため、都会を離れ自然の中で自分を見つめなおして癒されたいから」とも語っていますが、これが本心だと私は思います。

そして「ソロキャンプが趣味」だと話すと、周りにも同じ趣味の人が大勢いることがわかったので、動画のアップを始めたそうです。

余談ですが、登山にも「単独行」をする人がいます。新田次郎の小説「孤高の人」のモデル加藤文太郎もその一人です。彼は「単独行」が好きで、集団登山は敬遠していましたが、懇願されて二人で登山をして遭難死しました。

閑話休題、ヒロシさんは子供の頃からキャンプが好きだったそうなので、YouTubeのための「付け焼刃の趣味」ではありません。

そういう「本格派」だからこそ、「ソロキャンプ動画」も人気となっているのでしょう。

3.有名人のYouTubeについて

有名人のYouTubeでも、所ジョージさんなどのように登録者数が伸びず苦戦している人も多い中、テレビ出演のキャリアとしてはあまり華々しい結果を残せなかったヒロシさんが、YouTubeで大健闘しているのは、プロゴルフのレギュラーツアーで1勝もできなかった無名プロの崎山武志がシニアツアーで優勝を重ねるようになったようなもので、とても痛快です。

有名人がYouTubeに続々と参入していますが、成功している人は、ほんの一握りだそうです。その原因は、「YouTubeなんて知名度がある有名人の私がやれば、すぐに人気者になれるんでしょ」という傲慢な態度で参入するため、YouTubeの視聴者がその気持ちにすぐ気づいてしまい、興ざめするからだそうです。

数少ない成功例としては、ヒロシさんのほかでは、キングコング梶原雄太さんの「カジサック KAJISAC」、オリエンタルラジオ中田敦彦さんの「中田敦彦のYouTube大学」、本田翼さんの「ほんだのばいく」、藤田ニコルさんの「藤田ニコルのYouTubeチャンネル」などがあります。

いずれも自分の好きなこと、得意なことを動画に投稿しており、一般のYouTube視聴者が興味を持つ内容であったり、役に立つ面白い情報が含まれていることが共通点のようです。

4.岩谷産業(株)のカセットコンロ戦略は「野外」と「一人」

岩谷産業(株)の「カセットコンロフー」は、2019年12月で発売から50年となります。

海外での販売も好調のようですが、現在は「野外」と「一人」を重視する戦略を取っているようです。これは「90年代のアウトドアブームで父親にキャンプに連れて行ってもらった人が、第二次アウトドアブームを引っ張っている」からだそうです。

「一人」というのは、ヒロシちゃんねるの「ソロキャンプ動画」が影響しているのかもしれませんね。