「鬼滅の刃」のアニメ映画が大人気!日本のアニメが海外でも大人気なのはなぜ?

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鬼滅の刃

<2020/12/28追記>映画「鬼滅の刃」が興行収入歴代1位に!

映画「鬼滅の刃」の興行収入が324億円を突破し、歴代1位となりました。これまで1位だった「千と千尋の神隠し」316.8億円を抜き、19年ぶりの首位交代となりました。

1.「鬼滅の刃」のアニメ映画が大人気


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アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開から10日で興行収入が100億円を突破し、破竹の快進撃を続けています。このペースで行けば、アニメ映画興行収入歴代1位の「千と千尋の神隠し」(308億円)を抜くか、2位の「君の名は」(250億円)を抜くのも夢ではありません。

原作は、2016年~2020年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんという31歳の女性漫画家の作品です。

大正時代の日本が舞台で、人間を食べる鬼たちがすみ、卓越した能力を持つ「鬼殺隊(きさつたい)」が鬼と激しい戦いを繰り広げます。鬼は首を斬られるか日光に当たらないと死なず、鬼の血が体内に入った人間も鬼と化してしまいます。

主人公の「竃門炭治郎(かまどたんじろう)」は家族を鬼に殺され、生き残った妹の「禰豆子(ねずこ)」は鬼になってしまいます。炭治郎は厳しい修行の末に鬼殺隊に加わり、鬼と戦いながら奮闘する物語です。

戦闘場面の描写は時に過激ですが笑いも交え、「復讐譚」であると同時に炭治郎の成長物語でもあります。

アニメ評論家の藤津亮太氏は、子供から大人まで幅広く受け入れられた物語性を次のように分析しています。

炭治郎は大変な重荷を背負わされるが、嘆くのではなくそれを自ら引き受ける。人生の不条理に直面した時、思いの強さと努力で乗り越える姿が、現代の観客の支えになっているのでは。また、敵役の鬼の側にもドラマがあり、熱いだけでなく泣ける作品でもある。

2.日本の漫画(アニメ)の歴史

大正時代から戦前までは「少年俱楽部」という雑誌がありました。田河水泡の「のらくろ」という漫画が掲載されていました。

私が子供の頃は、「少年画報」という漫画雑誌がありました。「赤胴鈴之助」や「まぼろし探偵」が特に人気がありました。私は小学生時代にこの雑誌を愛読していました。

その後「少年マガジン」が出て来ました。この雑誌は少し見たような記憶がありますが、そのころはもう漫画を卒業する時期だったのでしょう。

麻生太郎財務大臣(元総理大臣)は、現在もアニメを愛読しているようで、「アニメは日本が誇るサブカルチャー」と胸を張って話しています。

3.海外で人気の「日本のアニメ」

日本のアニメ

「日本のアニメ」の海外での人気ランキングは次の通りです。

1位:鋼の錬金術師-Fullmetal Alchemist-

2位:デスノート-Death Note-

3位:カウボーイビバップ-Cowboy Bebop-

4位:千と千尋の神隠し-Spirited Away-

5位:涼宮ハルヒの憂鬱-The Melancholy of Haruhi Suzumiya-

6位:もののけ姫-Princess Mononoke-

7位:エルフェンリート-Elfen Lied-

8位:新世紀エヴァンゲリオン-Neon Genesis Evangelion-

9位:コードギアス-Code Geass:Lelouch of the Rebellion-

10位:BLEACH-Bleach-

私には、「千と千尋の神隠し」と「もののけ姫」ぐらいしか分かりませんが、大変な人気ぶりのようですね。

4.「日本のアニメ」が海外で大人気の理由

「日本のアニメ」が海外で人気になった理由としては、次のようなことが挙げられています。今大人気の「鬼滅の刃」にも当てはまる理由です。

(1)大人でも楽しめること

海外で作られているアニメは普通「小学生以下の子供」向けに作られています。ストーリーや絵も単純で、大人の鑑賞には耐えません。複雑なストーリーも海外のファンを惹きつける魅力です。

(2)ジャンルが広いこと

恋愛、学園・青春、アクション・バトル、ロボット、ファンタジー、サスペンス、近未来、ギャグ、SF、超能力、妖怪、ホラー、歴史、アイドルなど種々雑多なジャンルがあります。

(3)クォリティーが高いこと

海外、特にハリウッドでは大金をつぎ込んで、リアリティーや派手さを追求した作品が多く作られています。

「塔の上のラプンツェル」というアニメ映画は、製作費が309億円もかかったそうです。

これに比べて、日本のアニメは製作費が安く、1クール13話計算で3億円程度だそうです。日本のアニメは昔から「少ない製作費で、いかにクォリティーの高い作品を作るか」を追求して来ました。

5.「日本のアニメ」が海外に広まったきっかけ

1963年に、アメリカで手塚治虫の「鉄腕アトム」が「ASTRO BOY」として放送されました。「アトム」は「原子爆弾(atomic bomb)」を連想させるので避けて、「宇宙少年(astro boy)となったようです。

あとは「ジブリ」の多くの作品が、日本のアニメを有名にした功労者と言えます。