香川照之さんの「Insect Collection」ブランド人気は季節感を取り戻す好機!

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香川照之と子供たち

1.香川照之さんプロデュースの「Insect Collection」ブランドが大人気

季節感の薄れた昨今ですが、最近面白い現象が起きていることをテレビで知りました。

ドラマ「半沢直樹」が歌舞伎のような大袈裟な「顔芸」で話題となりましたが、その中で大和田常務に扮した香川照之さんが大の昆虫好きで、自ら昆虫のアパレルブランドInsect Collectionをプロデュースして立ち上げ、子供たちに大人気だそうです。

最近は子供たちが自然に接する機会が減り、昆虫採集をする子供も少なくなっていますので、これを機会にぜひ本当の自然にも親しんで、季節感を取り戻す好機としてほしいものです。

香川照之の昆虫デザイン

彼はEテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」という番組に「カマキリ先生」という着ぐるみで出演し、子供たちに大人気だそうです。この番組をきっかけにして昆虫をはじめとした自然に興味を持つ子供がもっと増えるといいですね。

カマキリ先生

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2.昔は明瞭にわかる「季節感」があった

春夏秋冬

私が子供の頃は、春夏秋冬の「四季」の区切りが明瞭にわかる「季節感」があったように思います。なぜ最近は「季節感」が薄れてきたのでしょうか?

「北国の春は一度にやって来る」と言いますね。千昌夫の「北国の春」やモーツァルト作曲の「春への憧れ(五月の歌)」でも、北国の人々の春を迎える喜びがよく感じられます。ヴィヴァルディの「四季」も季節感をよく表していましたね。

また「沖縄では春・夏・秋の花が一度に満開になる」とも聞きますが、私の住んでいる大阪府高槻市のような温暖な「瀬戸内式気候」の地域では、それぞれの季節感を満喫できたものでした。

しかし最近は、行楽やスポーツに快適な春や秋の季節が短くなり、暑くなるのが早まったり、涼しくなるのが遅くなったように感じます。

3.「季節感」が薄れてきた原因として考えられること

(1)地球温暖化の影響

よく言われるのが「地球温暖化」の影響です。日本も年々夏の最高気温が上がってきて35度以上の「猛暑日」や、夜間25度以上の「熱帯夜」が増加しており、40度以上の地点も出てきて「亜熱帯化」の傾向はあります。

ただ「地球温暖化対策」としての「CO2排出量削減」の効果については、私は疑問を持っています。

(2)年中食べられる果物が出回るようになったこと

バナナやメロン、キウイなどは年中売られています。

リンゴは本来夏の終わりから秋にかけて成熟する果物ですが、ほぼ通年スーパーの店頭にあります。これは「CA貯蔵法」という技術によって可能になったものです。「CA貯蔵法」とは「リンゴを仮死状態にして長期保存する方法」で、リンゴの呼吸を抑制することで、鮮度を保ったまま半年以上も保存できます。

また、イチゴのように本来の旬は3月~4月なのに「クリスマス需要」に合わせて収穫時期を早めているものもあります。これはハウス栽培や品種改良によって出来るようになったものです。

これも季節感を狂わせる一因のようです。

(3)昆虫や植物などの自然に対する興味や自然に触れる機会が減ったこと

私が子供の頃は「昆虫採集」が夏休みの宿題の定番で、高槻市のような都市近郊でも、カブトムシクワガタムシが採集できました。

夏休み以外でも、原っぱで虫を追いかけることも多く、自然に対する興味や自然に触れる機会が、今の子供たちよりも多かったと思います。

(4)月や雲や星を観察して楽しむ気持ちの余裕が減ったこと

学校の理科で習ったのことは、大人になると忘れてしまう人がほとんどだと思います。

ましてや忙しいサラリーマンともなると、日々の仕事に追われ「疲れて家に帰ったら寝るだけ」という毎日を繰り返していると、そんなことに興味を持つ余裕がないのは無理もないことです。

しかし、わずかの時間でも「ホッとするひととき」を持って、月や雲や星を観察して楽しむ気持ちの余裕を持つことは精神衛生上大切ではないかと思います。

(5)年中行事を行う機会が減ったこと

正月の「百人一首」などの「かるた遊び」、「七草粥」、「雛人形」や「五月人形」飾り、夏になると「障子から簀戸への入れ替え」、「畳を上げての大掃除」、「お月見」、「クリスマス」、年末の「餅つき」や「大掃除」などの年中行事をきちんとする機会が減ったことも季節感が薄れた原因の一つだと思います。

(6)都会生活で季節を感じる人間の感度が鈍くなった(低くなった)こと

都会生活を長く続けていると、季節に対する人間の感度が鈍くなるように感じます。

私は季節感を家の中でも感じられるように、季節ごとに「掛軸」や「絵画」を掛け替えることにしています。

2.日本の文化・行事を支えてきた四季

四季は日本の文化に密接に関わって来ました。住居はもちろん詩歌・絵画・工芸や、年中行事のほとんどが四季を軸に展開しており、国民性に深い影響をもたらしました。

また地域によって四季にも違いがあり、その地域性と風土が生活・文化・産業や制度に多くの影響を与えています。四季によって生まれた文化から、日本人の国民性も育まれました。

情緒豊かな日本人の四季への感覚は濃やかで、春の花、夏の月、秋の紅葉、冬の雪など季節感への好みの豊かさは、古代中国の詩人などに勝るとも劣りません。