忙しいビジネスマンには本の要約サイト・書評サイトが便利。書評動画もある!

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要約サイト

<2022/8/21追記>「書評動画」を発信する「文学YouTuberベル」さん

文字を読むのが苦手な方でも、「文学YouTuberベル」さんの「書評動画」なら、画面を見ながら聞き流すだけ(画面を見ずに聞き流すだけでもOK)なのでとっつきやすいと思います。

今、出版界でも注目されている「文学YouTuberベル」さんのYouTubeチャンネルは、2022年現在、登録者数17.1万人の人気チャンネルに成長しています。

しかし、開設当時は家族や友達にも知らせず、こっそり興味本位で配信していただけだったそうです。

彼女がYouTubeチャンネルを開設したのは2015年です。週2、3本ペースでアップする動画は全て自身で企画、撮影、編集を行っていますが、中でもとりわけ力を入れているのが「書評」動画です。本を読んでいて気になるフレーズが出てきたら付箋を貼り、どうやって紹介するか考えながら熟読。その後5~10分の尺に合わせた 台本を書き、1時間程度で撮影、6、7時間かけて編集作業をするそうです。

<2021/1/1追記>フライヤーが「非接触型立ち読みアプリ」の提供を開始

新型コロナの感染拡大で「非接触型サービス」が様々なところで広がっていますが、「要約サイト」を提供しているフライヤーは、書店の店舗での「立ち読み」についても、本を直接手に取らなくても「その書籍の要約のQRコード」をスマホで読み取ると「要約」が読めるサービスを2020年10月から一部の書店で提供開始しています。

全国約300の書店のコーナーで、ビジネス書など約30冊が利用対象です。

フライヤーの書籍要約の非接触立ち読みアプリ

「非接触型の立ち読みコーナー」は、ビジネス書の要約文をアプリで配信するフライヤーと、出版取次最大手の日販が提携して実施しているもので、ビジネス書の販促として展開しています。

ウィズコロナ時代に本に触れない立ち読みの仕方を提供することで、書籍購入の新たな導線を狙っています。

「韋編三絶(いへんさんぜつ)」という言葉が「史記」にあります。何度も繰り返し本を読むことのたとえです。孔子が晩年、「四書五経」の一つである「易経(えききょう)」を愛読してそれを何度も繰り返して読んだので、その書を綴ったなめし皮のひもが何度も切れたという故事から来た言葉です。

しかし現代の我々は、孔子の時代と同じように1日は24時間ですが、何かと忙しいのが現実です。

現代は電子書籍を含めて膨大な数の本が出版され、「出版過剰」「情報過多」の状態とも言えます。

我々は、限られた時間の中で、それらの出版物や情報の中から、自分に必要な本や有用な情報をピックアップする必要があります。その際、文庫本の巻末にある「本の紹介」や、新聞の「書評欄」、書店に並べられた本に添えられた書店員による手書きの本の紹介タグの「POP(ポップ)」も役に立ちます。

しかし、インターネットの現代では、やはり「要約サイト」や「書評サイト」が似合いますし、多くの情報が手軽に手に入るのでとても便利です。「時短読書」というわけです。

今回は、「本の要約サイト」と「本の書評サイト」をいくつかご紹介したいと思います。

1.本の要約サイト

(1)flier(フライヤー)

時間がない多忙なビジネスマン向けに作られており、蔵書数は3,313冊、登録者数は19万人を超える日本最大級の要約サイトです。

経営コンサルタントや各分野の専門家が一冊一冊精読して、要約を作成しており、更に社内外で何重もの要約のチェック体制を設けているため、品質が高いのが特長です。

料金体系は、「無料プラン」と「シルバープラン」「ゴールドプラン」があります。

(2)SERENDIP(セレンディップ)

こちらも多忙なビジネスマン向けに作られており、蔵書数は1,400冊以上、登録者数は8万人以上の要約サイトです。

ビジネス・経済を中心にテクノロジー・政治・文化まで網羅されており、海外で話題の本も日本語版ダイジェストを配信しています。大企業などの法人中心に利用されていますが、個人でも利用可能です。料金は一年契約で3万円となっています。

(3)ブクペ

誰でも本の要約を書いて公開することができるサービスです。よく見られたページには書いた人に報酬が与えられる仕組みになっています。

誰でも投稿できるので、要約の品質は保証の限りではありません。要約をつかむためと言うより、気になる本を調べる時の参考として利用されているようです。

(4)Bizpow(ビズポ)

ビジネス書に特化した要約サイトです。

(5)BOOK-SMART(ブックスマート)

ビジネスマンが「今読むべき一冊」を厳選(キュレーション)して要約して提供することを標榜する要約サイトです。

2.本の書評サイト

(1)ブックビネガー

他のサイトと違う特徴は、各章の「読むのにかかる時間の目安」や「重要度」を表示している点です。さらに、「この本に影響を与えている書籍」欄には、引用元や使用された参考文献が紹介されており、横断的な読書に役立ちます。

(2)ブクログ

本の口コミサイトを中心としたサービスです。小説の蔵書数が多いですが、このブクログの良い点は、その本に対するいろいろな人の意見・感想を聞けることです。

(3)本が好き

読書好きが集まる書評サイトです。コミュニティー機能があるのが特色です。

(4)新刊JP

特色は、普通の書店に置いていないようなマニアックな本の書評が載っていることです。

(5)BOOK asahi.com

これは、朝日新聞が手掛ける書評サイトです。

(6)HONZ

これは、「小説・自己啓発書・IT専門書以外のすべての分野」(サイエンス・歴史・社会・経済・医学・教育・美術。ビジネス)を取り扱う書評サイトです。最大の特徴は、「出版されてから3カ月以内の新刊」しか扱わない点です。

3.リーダーズ・ダイジェスト

かつて、本の要約を集めた有名な雑誌として「リーダーズ・ダイジェスト」がありました。私の義父は鹿島建設に勤務する多忙なビジネスマンで、若いころ会社での勤務を終えて帰宅後、夜遅くまで独学で勉強して「一級建築士」の資格を取った勉強家の苦労人です。

義父はこのリーダーズ・ダイジェストの愛読者で、たくさんのバックナンバーが自宅に置いてありました。

現在は日本語版はなく、「英語版」の雑誌ですが、「英字新聞」と同じように「英語学習」を兼ねて読むのには最適だと思います。