「影絵」「切り絵」「ちぎり絵」の楽しさと面白さ

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鶴の恩返し

1.「影絵」

(1)影絵とは

「影絵」とは、「紙や木で作られた人形、又は動物などに見立てた手など体の一部の後方から光を当てて、その影をスクリーンに投影したもの」のことです。また、それによって演じられる芝居のことも「影絵」と呼びます。

私が小学生の時、「人形芝居」の劇団が学校に来て、「影絵」を見た記憶があります。昔の日本家屋では、夜に外から見ると明るい中の様子が障子を通して影絵となってよく見えました。

現在日本の「影絵劇団」としては「木馬座」「劇団角笛」が有名ですが、江戸時代から「影絵一座」や「影絵売り」があり、影絵を応用した「走馬灯(回り灯籠)」も大変流行したそうです。

(2)影絵作家

「影絵作家」と言えばやはり藤城清治(1924年~ )が代表でしょう。96歳の現在も「現役」として創作活動を続けています。私は子供のころから慣れ親しんで来ました。メルヘンのような光と影で表現する独特の影絵は魅力的です。

藤城清治影絵

2.「切り絵」

(1)切り絵とは

「切り絵」とは、「白黒に染め分けた下絵を黒い紙に固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく絵画手法」のことです。

切り絵は古くから神様の儀式に使われたもので、飛騨高山には奈良時代以来の伝統的な様式が残っているそうです。その後、染物師が使う「染めの型紙」として発達しました。

白黒だけでは単調なためか、現代では「カラーの切り絵」もあります。

(2)切り絵作家

「切り絵作家」としては、滝平二郎(たきだいらじろう)、日向野光司(ひがのこうじ)、竹崎里紗(たけざきりさ)、蒼山日菜(あおやまひな)、福井利佐(ふくいりさ)などがいます。

私は素朴でほのぼのとした画風の滝平二郎(1921年~2009年)が好きです。

滝平二郎

(3)紙切り芸人

寄席の色物として、しゃべりながら紙を鋏で切り、形を作る伝統芸能があります。皆さんもテレビでご覧になったことがあると思いますが、切っている最中もしゃべり続けるのですが、見事な切り絵が出来上がるという面白い芸です。

初代林家正楽(1896年~1966年)は、元々落語家ですが、噺家としては出身地の信州訛りが抜けずうまく行きませんでした。身内の忘年会で「紙切り芸」を披露したところ好評だったため、「紙切り師」になった人です。テレビの「切り絵クイズ番組」で人気を博しました。

3.「ちぎり絵」

(1)ちぎり絵とは

「ちぎり絵」とは、「ちぎった紙を台紙に貼って表現した作品」のことで、「貼り絵」「ちぎり紙」とも呼ばれます。紙のちぎれた部分の質感などが独特な雰囲気を演出します。

最近人気のテレビ番組「プレバト」でも、辻井華洲先生の「和紙ちぎり絵」のコーナーがあり、いろいろなタレントが意外な隠れた才能を発揮しています。

(2)ちぎり絵作家

「ちぎり絵作家」としては、山下清、亀井健三が有名です。

山下清(1922年~1971年)は、軽い言語障害と知的障害がありましたが、知的障害児施設で「ちぎり紙細工」と出会い、才能が開花します。

山下清

彼をモデルにした「裸の大将」「裸の大将放浪記」という映画やテレビドラマでご存知の方も多いと思います。



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