「音楽の起源」は「人間の喜怒哀楽の感情や感動の発露」。「音楽の歴史」も紹介

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ピアノを弾く貴婦人

今日(2020年3月30日)からNHK朝の連続テレビ小説「エール」が始まりました。このドラマは、昭和の日本の音楽史を代表する作曲家古関裕而(1909年~1989年)と、歌手としても活躍したその妻古関金子(1912年~1980年)の波乱万丈の生涯の物語です。

第一話の冒頭の場面では、紀元前1万年前の原始時代から音楽がいかに人生の中に存在していたかを軽快かつコミカルに描いていました。

そこで今回は音楽についていろいろ考えてみたいと思います。

1.音楽の起源

音楽の起源はどのようなものでしょうか?

・小鳥のさえずりなどの動物の鳴き声を真似する事からはじまった
・言葉の強弱や高低からうまれた
・歩いたりするときや、石器を作ったりするときのリズムからはじまった
・遠くに信号を伝えるときに音をだしたものから楽器がうまれた
・雨乞いをする時など、願いを強くあらわしたいときにうまれた

などが挙げられていますが、決定的なことはわかりません。

しかし、私は「音楽というのは、人間の喜びや悲しみなど喜怒哀楽の感情や感動の発露から自然発生的に出て来たもの」ではないかと思っています。悲しいことがあった時は、その思いを音楽に託して声に出す、あるいは楽器を奏でることによって、愁いを鎮める「精神のカタルシス(浄化)」のような役割を果たしたのではないでしょうか?

2.音楽の歴史

(1)西洋音楽の歴史

世界で最も古い文明であるメソポタミアの遺跡から、ハープやリラ・笛・太鼓などを演奏する人の姿を刻んだレリーフが発見されています。

古代エジプトでは、紀元前3,000年ころから儀式や祭礼の時に盛んに音楽が演奏されていたようです。

西洋文明発祥の地と言われる古代ギリシャでも、紀元前1,000年ころから音楽が盛んだったようです。

教育には、哲学・文学・体育とともに音楽が重んじられていました。また、音楽の理論的研究が行われ、音階やリズムの種類が整えられました。ギリシャ演劇では、合唱隊がつきますが、これはのちのオペラを生み出すきっかけになりました。

5世紀頃から15世紀中頃までの、およそ1000年間の時代は、西洋ではキリスト教が最も熱心に信仰され、キリスト教会を中心に音楽が発達した時代でした。

17世紀から18世紀中ごろにかけ、ビバルディ・バッハ・ヘンデルなどが活躍していたころの音楽は、「バロック音楽」と呼ばれますが、器楽曲が発達し声楽曲も大編成になりました。

18世紀中ごろから19世紀はじめにかけて、ウィーンを中心に、ハイドン・モーツァルト・ベートーベンらが活躍していたころには、それまでおもに宮廷や教会のものであった音楽を、一般の市民も聴くようになります。弦楽四重奏や協奏曲が生まれたこの時期の音楽を「古典派の音楽」といいます。

19世紀には、音楽の世界で、多くの音楽家が自由な立場で、それぞれ自分の感情を大切にして、個性のある音楽を作りました。美しいメロディーや色彩的な和音を、それまでの形式にとらわれないで、自由に使って作曲しました。これを「ロマン派の音楽」といいます。シューベルト・シューマン・ショパン・リスト・ベルリオーズ・メンデルスゾーンなどが代表です。

19世紀の中頃から、自分の国の古い伝説・歴史・風土・国民感情を強くあらわそうとしたり、郷土の民謡・舞曲などをもとに芸術的な音楽を生み出しました。とくにロシア・ボヘミア・北欧で盛んになりました。これを「国民楽派の音楽」といいます。チャイコフスキー・スメタナ・ドヴォルザーク・グリーク・シベリウスなどが代表です。

(2)ポピュラー音楽の歴史

世界には、「宗教音楽」「宮廷音楽」「古典芸能の音楽」など「エリート文化としての音楽」(クラシック)と、「大衆音楽」「民俗音楽」のような「一般大衆の楽しみのための音楽」(ポピュラー)があります。「ポピュラー」を「狭義のポピュラー」と「民俗音楽」の二つに分ける考え方もあります。

「狭義のポピュラー」とは、アメリカを中心に世界的な広がりを見せる「商業音楽」のことです。

1800年代の初めに作られた「アメイジング・グレイス」は、ゴスペルによく似た覚えやすいリフレインを持つ讃美歌です。

その後、「カントリー」や「黒人霊歌」「ブルース」などが生まれ、「ジャズ」「ロック」へとつながって行きます。

(3)私にとっての音楽史

日本古来の音楽としては、雅楽、田楽・猿楽、能・狂言、浄瑠璃などがありますが、私にはあまり興味がありません。

私にとっては、戦後ラジオから流れて来たアメリカのジャズやポップス、ロックと、日本の歌謡曲、それに小学校で習う西洋音楽の流れを受けた童謡・小学唱歌が初期の身近な音楽でした。

ポールアンカ、ニールセダカ、エルビスプレスリーなどは懐かしいアメリカの歌手です。

昨年は「DA PUMP(ダパンプ)」の「U.S.A.」が大ヒットしましたが、これはカバー曲です。戦後の歌謡曲は、「バケーション」や「ロコモーション」などアメリカのヒット曲にすぐ日本語の歌詞を付けてヒットさせることも少なくありませんでした。

その後、美空ひばり、カーペンターズ、八代亜紀、テレサ・テン、谷村新司、小椋佳、ドリカム、小田和正など好きな歌手がたくさん出て来ました。

高校の時は、「音楽」と「美術」が「選択科目」で、「美術」を履修しましたが、今考えると「音楽」を取っておけばよかったと悔やんでいます。

3.AV機器の発達の恩恵

レコードと蓄音機の発明によって、演奏会に行かなくても気軽に音楽を楽しめるようになりました。CDの発明とCDプレイヤーの発明により、さらにコンパクトになり、今では最も小型のスマホでYouTubeから音楽を聴くことも普通になりました。

私が子供の頃住んでいた明治20年代に建てられた家にも、古い蓄音機とSPレコードがありましたが、故障して動かなくなっており、廃棄してしまいました。しかし、今考えると、壊れていても文化的価値があったのではないかと思うと惜しい気もします。