サトウサンペイの「フジ三太郎」はサラリーマンの哀歓を描いた懐かしい漫画

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フジ三太郎2

1.フジ三太郎

私は現役サラリーマンのころ、家で定期購読していた朝日新聞に連載されていたサラリーマン漫画「フジ三太郎」を毎日楽しみにしていました。

この「4コマ漫画」は、1965年4月1日から1991年9月30日まで26年6カ月もの長い間連載が続きました。

サトウサンペイ・フジ三太郎サトウサンペイ・マニュアルでもうれちい

万年平社員のフジ三太郎を中心に、職場や家庭で起きる出来事を主な題材にして「クスッと笑える」「共感できる」「お色気もちょっぴり」の漫画です。その中に、サラリーマン社会の悲喜こもごもや世相、時事ネタ、事件や不祥事の風刺などフジ三太郎を通して作者の社会批評的な目が感じられるものでした。「朝日新聞の左派的な論調」とは一線を画した内容も、多くの読者を惹きつけた理由だと思います。

1968年と1982年にはテレビドラマ化もされました。また、英語版の単行本も出版されています。

なお「フジ三太郎」の名前の由来は、作者本人によると、日本一の霊峰「富士山」と阿部次郎の名著「三太郎の日記」を組み合わせたものだそうです。

2.サトウサンペイ

サトウサンペイ

この「フジ三太郎」を書いていたのは「サトウサンペイ」(本名:佐藤幸一)(1929年~ )です。彼は戦時中は学徒動員で陸軍造兵廠に徴用され、旋盤工として高射砲用の弾丸製作に従事しています。

京都工業専門学校(現京都工芸繊維大学)染色科を卒業後、1950年にデパートの「大丸」に入社し、宣伝部に勤務しています。当初社内報や地方新聞に漫画作品を寄稿する兼業サラリーマンでしたが、1957年に大丸を退社し、専業漫画家となっています。

彼は「フジ三太郎」」「夕日くん」のような漫画作品だけでなく、漫画の挿絵入りのエッセーも書いています。「パソコンの『パ』の字から」「人生いつも初体験ーパソコン、運転免許、ウォーキング・・・」「ドタンバの神頼み」などは、私も大いに笑いながら楽しく読みましたが大変参考になりました。

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3.連載や締め切りに追われる苦しさ

彼は「フジ三太郎」の連載を終えた後のインタビューで、「毎日書き続けるのは苦しかった。今は連載を終えて肩の荷が下りてほっとしている」と語っていたのが印象に残っています。

私などは、彼は面白いネタがいともたやすく次々に出てくる無尽蔵の才能があるように思っていましたが、サトウサンペイも神の子ではなくやはり人の子だったのですね。

連載を何本も抱える流行作家なども締め切りに追われて、ホテルに缶詰めになることがよくあるそうですが、ある雑誌のコラムに「締め切りに追われる苦悩」を長々と書いた雑文を載せた人がいました。最初私は、読者を馬鹿にしたような「埋め草原稿」「駄文」だと感じましたが、人気作家にも確かにこのような悩みがあるのがよくわかる一文ではありました。

私は現在自分のブログを「毎日1記事」をメドに書いていますが、「ネタ切れ」を感じることがよくあります。趣味で書いているものなので、連載や締め切りとは無縁のはずですが、似たような悩みでもあります。ただ、義務感から「毎日1記事」を書いても面白いものは出来ないと思いますので、その時は思い切って休むことにします。

蛇足ですが夏目漱石は、「長編小説を書き終えた後は何も書くことがないような虚脱感に襲われる。しかし一晩寝ると不思議とまた書くことが出て来る」という趣旨の話を書いていた記憶があります。


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