「学校休校で授業がないと勉強が遅れる」は本当か?教科書があれば勉強は可能!

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ピンチをチャンスに変える

コロナ禍の影響で、多くの学校が長期間一斉休校となり、「オンライン授業」などの工夫が行われたり、吉村洋文大阪府知事らによる「9月入学論」が飛び出したりもしました。夏休み・冬休みの短縮や一部土曜日の授業も検討されているようです。

これらの話は、全て「学校休校で授業がないと勉強が遅れる」、「先生が授業をしてくれないと勉強ができない」ということを前提にしたものです。

しかし、私はこの考え方には疑問を持っています。

1.学校休校で授業がないと本当に勉強が遅れるのか?

学校休校で授業の遅れが懸念されることから、高校入試について、東京都・奈良県・埼玉県が出題範囲を狭めることを決めており、現在検討中の府県も多いようです。

しかし、私はこのような対応は不要だと思います。

「当初の年間の授業計画通りに授業を実施しなければならない」ということに固執するのであれば、夏休み・冬休みの短縮や土曜授業、一部の平日の授業時間の延長を実施しても無理かもしれません。

大阪市の教師のように「学力テストの成績が長年下位低迷を脱出できない」授業では、「知識の習得」はもちろん、「PISA型学力」や「アクティブラーニング」は望めないのではないでしょうか?

学校現場では、全体のペース配分も考えながらピッチを上げ、うまく短縮できるところは短縮し、省略できるところは省略するなどの工夫が必要だと思います。

しかし、はたして「学校休校で授業がないと本当に勉強が遅れる」のでしょうか?「先生が授業をしてくれないと勉強ができない」のでしょうか?

2.教科書があれば勉強は可能

前に「スパルタ教育とアテナイ教育」の記事で「かつて日比谷高校で生徒が授業をした話」を紹介しましたが、教科書さえあれば先生が授業をしなくても、生徒だけで勉強は十分可能なのです。

1年間に勉強する全教科の教科書を、学年の初めに1週間くらいで読んでしまう人がいると聞いたことがあります。ざっと通読するだけでおよその内容は理解できるものです。

優秀な児童・生徒は「能動的勉強」の習慣がついているので、教科書をどんどん読み進めます。数学の好きな生徒が大学で学ぶような難しい数学の教科書を読むこともあります。知的好奇心の赴くままに、いろいろなことに疑問を持ち、探求する姿勢は大切で、高校生がセミの寿命の常識に疑問を持って行ったフィールドワークのような例もあれば、高校生起業家山内奏人さんのように、決済システムをインターネットの面からアプローチして企業化した人もいます。興味があればそういう専門分野の知識も貪欲に吸収しようとします。

3.自ら能動的に勉強する習慣を身につける絶好のチャンス

ただ大半の児童・生徒は「受動的勉強」の習慣が染みついており、「先生が教えてくれないと勉強できない」「先生の授業を聞いただけで勉強した気になっている」ので、現実にはなかなか難しいかもしれません。

しかし「学校休校」というピンチをチャンスに変える「逆転の発想」が必要ではないでしょうか?

これを大半の児童・生徒も、教師も保護者も「児童・生徒が自ら能動的に勉強する習慣を身につける絶好のチャンス」と捉えるべきで、「アクティブラーニング」を推進する絶好の機会だと私は思います。



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