スイートルームとフリーマーケットの本当の意味は?

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スイートルーム

1.スイートルームの本当の意味

豪華なスイートルーム

「スイートルーム」は、英語では単に「スイート(suite)」と言います。「スイートルーム」は和製英語です。

ホテルの部屋の構造で、「寝室にリビングルーム、応接間など他の部屋が一対となっている客室」のことです。「ルーム」と言っても複数の部屋で構成されています。

「スイートルーム」というと、ホテルの部屋の中でも最高級の部屋で、内装も豪華で値段も高いという印象があり、一般的にはそうなっています。

しかし「suite」の本来の意味は「続き部屋」であり、続き部屋の形式になっていれば、内装が地味でも部屋が狭くても「スイートルーム」です。

また、日本人は「スイート」と聞くと、「甘い」を意味する「スウィート(sweet)」を思い浮かべることから、新婚カップルや恋人たちが甘い特別な時間を過ごす「甘い部屋」と勘違いしている方も多いようです。

「suite」という言葉は、「ひとそろい」「一式の家具」「一続きの部屋」「一組」「特別室」「組曲」「曲集」など様々な意味を持っています。

ちなみに「背広」のことを「スーツ」と言いますが、これは英語で「suit」です。スーツは「(背広)上下で一組」で、スイートルームは「部屋が一組」で語源は同じです。

2.フリーマーケットの本当の意味

フリーマーケット

最近は大型連休や行楽シーズンになると各地で「フリーマーケット」が開催されるようになりました。

また、リアルのフリーマーケット」だけでなく、インターネット上でも「メルカリ」や「ヤフオク」などの「フリマアプリ」が登場し、さまざまな不用品などの売買が盛んに行われています。

ところで、この「フリーマーケット」を、不用品などを持ち寄って自由に売買する「自由な市場」(free market)と勘違いしている人も多いのではないかと思います。

しかし「フリーマーケット」の本当の意味は、「蚤の市(のみのいち)」(flea market)です。

「蚤の市」とは「青空古物市」「がらくた市」のことです。その起源は、19世紀末にパリ近郊の門の前や広場、道路上などで開かれた古着や古物を売る「臨時的特設市場」です。

この名称の由来は「蚤」の「くだらない」「おんぼろ」に由来しているという説のほか、当時は実際に捨てられていたゴミから拾ってきた汚らしいものや、蚤がわいていそうなものまで売られていたためという説もあります。

また、蚤のようにどこからともなく大勢の人がわいて出てくる様子を「蚤のようだ」として「蚤の市」と名付けられたとの説もあります。

パリの蚤の市

余談ですが、「日本人が英語のスペルを勘違いしていた笑えない実話」があります。これは私が中学生の時、英語の先生の経験談として聞いた話です。

その先生が「日本文化を紹介する展示会」を見に行った時、「日本人の主食は米です」という説明の英文が「The staple food of the Japanese is lice.」となっていたそうです。これでは、「日本人の主食は虱(しらみ)です」という意味になります。ちなみに「lice」は「louse」の複数形です。先生は早速「英語の教員証」を係の人に提示して「rice」に至急訂正するよう注意したそうです。

もし、これを見た外国人が、係の人に再確認もせずそのまま信じたとしたら「日本人は何とおぞましい民族なのだろう。また何と不衛生な国なのだろう」と思ったかもしれません。

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