間違った敬語「~ますです」「~してございます」「よろしかったでしょうか」等

フォローする



間違った敬語

私が現役サラリーマンの頃、少し年下の社員で得意先の人との会話の中で頻繁に「~ますです」と言う人がいました。「わかりましたでございます」と言う人もいました。

これは明らかにおかしな日本語の使い方で、その人は「敬語」の「丁寧語」の使い方を勘違いして覚えていたのだと思います。

しかし他人の誤りを指摘することはなかなか難しいものなので、私はあえて言いませんでした。

敬語一覧

1.「ますです」

「明日お伺いしますです」のような言い方です。

これは、「本日中にご回答いただけますでしょうか?」のような「疑問文」の使い方もあるため、これを「肯定文」にも使った誤用ではないかと推測します。

「疑問文」では、「本日中にご回答いただけませんでしょうか?」や「本日中にご回答いただけないでしょうか?」のように「二重敬語」が使われることがありますが、「肯定文」に使うのはやはり間違いだと私は思います。

2.「ございます」

(1)「わかりましたでございます」のような使い方

「わかりました」とか「わかりましたです」では丁寧でないと考えて、このように言ったのでしょうが、明らかに変な日本語です。

「わかりましたです」もちょっと違和感がありますが、この言い方は時々聞きます。

「わかりましてございます」と言う人もいますので、「わかりましたです」とチャンポンになったのでしょうか?

(2)「~してございます」「~と考えてございます」のような使い方

「~と考えてございます」は、原発事故に関する東京電力の担当者の説明や、官僚の答弁などでよく聞く言い方です。

本来は「~と考えております」でよいと思うのですが、どうも彼らは「ございます」という丁寧語を多用する傾向があります。

先日テレビを見ているとある副大臣もこの言い方をしていました。間違いとは言い切れないのかもしれませんが、私にはもやっとした違和感が残ります。

(3)「とんでもございません」のような使い方

これは多くの人が使っていますが、「とんでもありません」というのが本来の正しい言い方です。

「とんでもない」「とんでもありません」をさらに謙遜して丁寧に言うために「とんでもない」の「ない」に代えて「ございません」を使ったものです。

この言い方は一般的に広く使われている現状から、2007年文化審議会が「謙遜的な意味合いを持つこの言葉の使用を認める」との発表をしました。

3.「〇〇議員が申されました通り~」のような使い方

「国会中継」などを見ていると、閣僚と議員との質疑応答で、このような言い方がよくあります。

しかしこれは相手に対して「尊敬語」の「おっしゃる」を使わず、「謙譲語」の「申す」を使っていますので、間違った言い方です。「〇〇議員がおっしゃいました通り」が正しい言い方です。

「申す」という「謙譲語」と「~されました」という「尊敬語」のチャンポンになっています。

4.「~でよろしかったでしょうか?」

ファーストフード店や居酒屋などのアルバイト店員の、「一万円からよろしかったでしょうか?」とか「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」という日本語の言葉遣いがいつも気になります。

英語で「何にいたしましょうか?」と注文を聞く時、「What will you like?」ではなく「What would you like?」という丁寧な言い方をしますが、この英語の丁寧語の「過去形」が「よろしかったでしょうか」という日本語の過去形の応対語になったのでしょうか?

しかし、この場合に「過去形の日本語」を使うのは適切ではないと思います。

「一万円でのお支払いでよろしいでしょうか?」と「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」が正しい言い方だと思います。



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする