「景気予測」「株価予測」は信用できるのか?

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景気予測

よく年頭には、「今年の景気予測」とか「今年の株価予測」などが出ますが、これらの予測は、どういう根拠で出されるのでしょうか?また本当に信用できるのでしょうか?

以前、「経済学者が100人いれば、100の経済学がある」という話を聞いたことがあります。確かに景気や株価は様々な要因によって、変動します。

いくら「スーパーコンピュータ」を使ってそれらの要因を全て織り込んでも、完璧に予測することは不可能です。たとえかなりの要因を織り込んだとしても、それぞれの要因の強さをどう判断するかで、結論は変わって来ます。

ですから、「景気が良くなる」「株価が上がる」という予測が出る一方、「景気が悪くなる」「株価が下がる」という結果も出て来るわけです。

その他に「想定外の事態」というのが出て来る可能性も否定できません。そういう意味で各種予測は、「当たるも八卦当たらぬも八卦」の占いと似ているかも知れません。

ですから、それらの予測を見て、「自分がどう判断するか」が重要になって来ます。

1.景気予測

将来における経済活動がどう推移するかを種々の経済的データや分析方法を用いてあらかじめ予測することです。経済予測とも呼ばれます。

景気予測の方法は、計量経済学の発達とともに、初期の景気動向指数やサーベイ・データによる簡単なものから、より数量的でより包括的なものへと精緻化されていますが、完全な予測方法というものはありません。

日本における景気予測手法のの代表的なものは、(1)景気全体を単一の総合指数で表示する「景気動向指数法」、(2)「サーベイ・データ法」、(3)段階的接近法、(4)「短期マクロモデル法」の4つです。

2.株価予測

新年には「今年の日経平均株価予想」や、個別企業の「上値・下値予想」など様々な予測が行われています。

しかし、「急騰株」「短期上昇期待」とか「大化け株」とか称して素人に株式投資を勧めるのは、「仕手株」を売りつけて「提灯買い」で人為的に株価を上昇させ、自らは高値で売り逃げようとする「詐欺的商法」ですので、注意が必要です。

3.結論

「失敗の科学」「失敗の研究」というものがあります。『失敗学のすすめ』で有名な東京大学名誉教授の畑村洋太郎氏が提唱した新しい学問分野です。

「失敗学」とは、起きてしまった失敗に対し、責任追及のみに終始するのではなく、物理的・個人的な直接原因と背景的・組織的な根幹原因を併せて究明しようとする、安全工学に経営学などの要素を加味したものです。

しかし、『失敗学のすすめ』という本はこうした失敗の工学的メカニズムを明らかにするだけでなく、更に「人間が失敗から学んで進化を遂げるメカニズム」に焦点を当て、我々が進化を遂げて成功に至るカギは、「失敗とどう向き合うか」にあることを明らかにしています。

本書では、「医学界」の「医療過誤」と「航空業界」の「安全管理」の問題を取り上げています。

著者は、「誰でも、いつからでも能力は伸ばすことができる」と結論付けています。そして、そのために必要なのが失敗であり、人間が成長するプロセスに「失敗は欠かせない」と前向きに強く認識している人こそが成功者たり得るのだと言っています。

つまり、失敗は「避けるべきもの」あるいは「しても構わないもの」ではなく、人間の成長・成功のために「必要不可欠なもの」という考え方です。

この『失敗学』は、「景気予測」「株価予測」とは少し意味合いが違います。

しかし時間があれば、さまざまな景気予測や株価予測も、自分の興味のある部分(景気であれば業種、株価であれば投資対象の会社の株価)について、「なぜ予測が外れたのか?」「どういう要因が発生したからか(あるいは、どういう要因が強く働いたからか)?」を検証してみるのも面白いかも知れません。



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