<2021/7/5追記>「2021年東京都議会議員選挙」開票結果
都民ファーストの会は、惨敗が予想されましたが、「第一党」の座を明け渡したものの、何とか踏みとどまりました。現職の茜ケ久保嘉代子さんは当選しましたが、新人の石飛香織さんと奥本有里さんは残念ながら落選しました。
自民党は2議席差で「第一党」を奪還しましたが、「自公で過半数」に届かず事前予想ほどには伸びませんでした。
なお維新の新人の岸野智康さん、つばさの党の根本良輔は落選しました。
「2021年東京都議会議員選挙」(6月25日告示、7月4日投票)が間近に迫って来ました。
前回の2017年7月の都議選は、「小池旋風」で小池百合子支持勢力の圧勝でした。
しかし今回は小池百合子知事が生みの親の「都民ファーストの会」が必ずしも優勢とは言えないようです。
そこで今回は、注目の候補者について、プロフィールや経歴などをご紹介します。
1.都民ファーストの会
現在、生みの親である小池百合子東京都知事が、連日のコロナ対応などでの「過労」のため休養していることも心配ですね。
世論調査を見ても、「都民ファーストの会」は苦戦を強いられそうです。
(1)石飛香織(いしとびかおり)
2008年宮崎放送、2010年エフエム佐賀、2011年テレビ大分でアナウンサーをしていました。その経験を生かして、退社後はフリーで「ネットアナウンサー」として、YouTube番組制作などに携わっています。
①プロフィール・経歴など
1983年7月30日福岡生まれの大分育ちの38歳。2006年に拓殖大学外国語学部英米語学科卒業後、2007年にNHK長野放送局でアナウンサーをした後、2008年に宮崎放送のアナウンサーとなりました。
2010年エフエム佐賀で県政記者クラブに在籍した後、2011年にはテレビ大分に移り、県庁広報番組のメインキャスターを務めました。
2016年には、群馬県安中市の「観光大使」に任命されています。
2017年に「希望の塾」(*)1期生となり、同年の衆議院議員選挙に立候補しましたが落選。
現在は「都民ファーストの会」で「都政改革委員(立川市担当)」を務めています。
趣味は、散歩・YouTube動画制作・着物(着付け師)とのことです。
(*)「希望の塾」とは、2016年7月に小池百合子氏が知事選の当選して「都民ファーストの会」を創設し、10月にスタートさせた政治塾です。松下幸之助氏の「松下政経塾」をまねたようなものです。
タレントや元女子アナらが1期生として参加して隆盛を極め、2017年7月の都議選で圧勝しました。これに気を良くした小池氏が政権交代を狙って「希望の党」を創設しましたが、2017年10月の衆院選で大惨敗し勢いは止まりました。
②目指す3つの政策
・コロナで失われた雇用を取り戻す
・女性たちの切実な声を直接都政に届ける
・ピンチをチャンスに!立川の新しい街づくりを進める
③特に推進したい都民ファーストの政策TOP5
・新型コロナ対策
・非正規雇用労働者の正規雇用転換への支援
・女性の知恵を生かした創業支援
・育児のために退職した女性の再就職支援
・働き続けたい高齢者の再就職支援
(2)茜ケ久保嘉代子(あかねがくぼかよこ)
現在1期目の都議会議員です。
①プロフィール・経歴など
1975年10月25日福岡県久留米市生まれの45歳です。東京大学農学部卒業後、日本IBM、アクセンチュア(株)勤務を経て、2017年7月の選挙で都議会議員に初当選(杉並区選出)しました。
少子化対策として出産家庭への10万円支給や、待機児童の削減(杉並区はゼロ)、オンライン医療の推進などに尽力して来ました。
ご自身も子供を持つ母親として活動していることから、働くママからの支持も高い現職議員です。
現在は「都民ファーストの会」で「女性活躍推進本部長」を務めています。
②一期目で実現ないし推進した政策など
・少子化対策:家族支援、女性政策(出産家庭への10万円支給)
・待機児童の9割削減(杉並区は4年連続待機児童ゼロ)
・オンライン医療の推進
・児童虐待防止条例(全国初)の制定
・知事へのコロナ対策要望59回
・成長産業の育成
・就労困難者への支援
・教育の機会均等、質の向上
・デジタル化など
③二期目で実現したい政策
・コロナ対策
・医療の体制強化
・行政のデジタル化
・大規模雇用創出
・子育て教育支援
・福祉社会保障
(3)奥本有里(おくもとゆり)
現在、大田区議会議員(一期目)です。
①プロフィール・経歴など
1977年3月8日東京都生まれの44歳です。1999年中央大学文学部仏文科を卒業しています。
大田区議会議員になる前は、「スピリチュアルカウンセラー」として活動していたようです。
②大田区議会議員としての活動実績
まちづくり環境委員・防災安全対策特別委員・東京制作フォーラム幹事長などを務めています。
2.日本維新の会
現在大阪では、吉村大阪府知事も松井大阪市長も「日本維新の会」であり、人気が高くなっています。
しかし、東京ではまだまだといったところでしょうか?
(1)岸野智康(きしのともやす)
現在、若者のキャリア支援を行う一般社団法人「キャリア三田会」の代表理事を務めています。
ちなみに「キャリア三田会」は、慶応義塾大学出身者が経済界でのコネを活用して、卒業生の転職のサポートをする団体です。会員ネットワークがあらゆる業種に張り巡らされているそうです。
①プロフィール・経歴など
1994年9月21日千葉県松戸市生まれの26歳です。慶応義塾大学商学部卒業後、日本商業開発(株)で不動産ファンドの仕事に従事しています。
見た通りのイケメンなので、「ミスター慶応コンテスト2015」でグランプリを獲得しています。大学時代は水泳部水球部で活躍したそうです。
3.つばさの党
(1)根本良輔(ねもとりょうすけ)
「自民、立憲をぶっ壊す」というインパクトの強い演説をして注目を集めている「つばさの党」の新人です。
①プロフィール・経歴など
1994年6月21日東京都練馬区生まれの27歳です。芝浦工業大学卒業後、2017年4月に東京大学大学院(工学研究科電気工学専攻)に進みましたが、2017年11月に休学、2019年9月に中退しています。
2019年11月nakaboshi consulting office(株)を設立、2020年12月(株)ulfを設立し、社長を務めています。
趣味は、クラブマガ(イスラエル軍発祥の格闘技)と語学だそうです。
なお、「中星一番」という名前でユーチューバーとしても活動しています。