ランドセル商戦(ラン活)は年々前倒しで今年はゴールデンウィークがピーク!

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三世代消費

上方落語家の月亭八方が、孫(月亭八光の息子)のランドセル購入についての家庭での内輪話を小噺のように話していました。

息子の八光がデパートで高いランドセルを買ってやってほしいと言いましたので、『ランドセルぐらい、高島屋みたいなデパートで高いもんを買うよりニトリで安いもんを買うといたらええがな。』と言うてやりました。でもこれはニトリはんにも失礼やし、高島屋はんにも失礼な話になりまんな。

1.ランドセル商戦の前倒し

ランドセル商戦(最近は「ラン活」と言うそうです)が、ついこの間までは「夏休み」がピークと言われていたと思っていたら、今年はゴールデンウィークがピークと言う報道があって大変驚きました。

どんどん前倒しされています。来年あたりはさらに前倒しされて「お正月」がピークとなるかも知れません。ただ、今年は10月に消費税が10%に引き上げられるので、余計前倒しされたのでしょうか?

そういえば、デパートのバーゲンセール(「冬物クリアランスセール」とか「夏物バーゲン」とか呼ばれるもの)も、どんどん前倒しされ、まだその季節が終わっていないのにバーゲンが始まるようになりました。

早めに買ってしまって、損をしたような気分になった方も多いのではないでしょうか?

2.「孫消費」の過熱

私には孫がいないので、実感は湧かないのですが、大泉逸郎さんの「孫」という歌の歌詞のように「なんでこんなに可愛いのかよ 孫という名の宝もの」らしいですね。

今は団塊世代が孫に、ランドセルや洋服を買ってやったり、孫と一緒に食事したりする「孫消費」がピークになっているのでしょう。

孫消費は「三世代消費」とも呼ばれますが、三菱総合研究所の調べ(2015年8月)によると、約3.8兆円にも上っており、インバウンド(訪日外国人旅行客)による国内消費2兆円(2014年)の約2倍の規模となっています。

売る方は、大きな「シニアマーケット」ということで競争が過熱しているのかも知れません。私のような老人は、急かされているようで落ち着かない気分です。

最新のデータはまだわかりませんが、「三世代消費」も「インバウンド消費」も右肩上がりで増加していると思います。

3.ひな人形・五月人形売り場の凋落

一方対照的なのが、「ひな人形・五月人形売り場の縮小」です。我々団塊世代に初めて子供が生まれた昭和50年代には、どこのデパートも大きなスペースの「ひな人形・五月人形売り場」があり、ひな人形なら「五段飾り」や「七段飾り」が華やかに飾られていました。五月人形も「三段飾り」や立派な「七段飾り」が展示されていました。

しかし、今は昔のような広い部屋が少なくなったという住宅事情もあり、コンパクトな「親王飾り」や「兜飾り」が主流になったようです。そのため、デパートの売り場もどんどん縮小しています。

Amazonや楽天市場などのネット通販の普及も影響しているのかも知れません。

4.ランドセルの新しい使い方で人気上昇

(1)ランドセルの歴史

ランドセルは、もともと江戸時代末期に、幕府が「洋式軍隊制度」を導入するにあたり、オランダの軍事用の布製リュックサックを取り入れたのがきっかけです。オランダ語の「ランセル」が訛って「ランドセル」と呼ばれるようになりました。

やがて、皇族・華族の子弟の教育機関だった「学習院」で、1885年に学用品などを入れる学童用の背嚢として、ランドセルが採用されました。

ランドセルは、物を運ぶのに機能的で、丈夫で耐久性も高いスグレモノです。しかも両手が自由に使える上、転倒した場合には頭部を守るクッションの役割を果たすなど安全面のメリットも大きいものです。

そのため、都市部を中心に次第に普及し、戦後の高度成長時代の到来と、団塊世代の就学に合わせて全国に広まりました。軽くて安価で防水性にも優れた合成皮革の登場が、これに拍車を掛けました。

こうして、今やランドセルは小学生の通学用アイテムとして欠かせないものになったのです。

(2)ランドセルの新しい使い方

このように日本では小学生の通学用として普及したランドセルですが、世界の有名人が「クールジャパン」として日本のランドセルに注目し、おしゃれに使うようになってから、主に外国人を中心に人気が急上昇しています。

2014年にアメリカの女優ズーイー・デシャネルさんが私生活でランドセルを使用していることで話題になりました。

ランドセルを私生活で使用

また2014年には、関西国際空港の免税店の「萬」と「和」でランドセルの販売が開始されました。月間で1店当たり100個程度は売れるほど好調で、中国人を中心に台湾・香港・タイなどのアジア系の外国人観光客が買っていくそうです。外国人観光客が、子供へのお土産として買っていくケースもありますが、自分が使うために買う外国人も少なくないようです。

2014年5月、東京・表参道に初の直営店を出した「セイバン」(本社:兵庫県たつの市)によると、「多い時は売り上げの2割までが外国人」だそうです。外国人向けの観光ガイドなどでも取り上げられており、わざわざタクシーで乗り付ける外国人観光客もいるそうです。

ハリウッドセレブが愛用していてお洒落だということも人気の理由の一つですが、「ドラえもん」や「名探偵コナン」などの日本のアニメやドラマでも馴染みのあることや、日本のランドセルの材質が頑丈で壊れにくく機能的という実用的な面も大きいようです。

(3)ランドセルカバーが大人気

ランドセルカバー

最近は、小学生たちの間で、ランドセルに個性的でおしゃれなカバー(ランドセルカバー)を付けるのが流行しているようです。Amazonや楽天などの通販サイトでもさまざまな「ランドセルカバー」が売られています。


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