北杜夫・養老孟司・奥本大三郎・福島和可菜など「虫屋」と呼ばれる人々を紹介!

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書斎の北杜夫

私は小学生時代は、当時の多くの少年がそうであったように、カブトムシやクワガタムシが好

きで昆虫採集に夢中でした。しかし中学生になると、いつしか虫に対する興味が薄れて行きました。

ただ、その「虫好きの種火」はずっと消えずに残っていたようで、中年になってから「カブトムシの累代飼育」に挑戦したりもしました。

しかし世の中には、子供の頃だけでなく大人になってからもずっと昆虫が大好きな人たちがいます。彼らは「虫屋(むしや)」と呼ばれています(「虫売り」のことではありません)

「虫屋」は、「単なる『虫好き』のレベルを超えたマニアックな虫好き」のことです。

今回はそんな「虫屋」の有名人についてご紹介したいと思います。

1.北杜夫さん

北杜夫さん(1927年~2011年)は、小説家・エッセイストであり、精神科医(医学博士)でもあります。父親は歌人で精神科医の斎藤茂吉で、兄は斎藤茂太です。

彼は少年時代、昆虫採集(特にコガネムシ)に熱中する日々を送り、文学には興味を抱かなかったそうです。彼が集めた昆虫標本は惜しいことに「東京大空襲」でほとんど失われました。

戦中から戦後の混乱期にはファーブルのような昆虫学者になるべく、旧制松本高校に入学しますが、そこでトーマス・マンの作品に出会って文学に目覚め、これが作家を目指すきっかけになったそうです。

昆虫採集に関しては「どくとるマンボウ昆虫記」に詳しく書かれています。

なお彼の小説「楡家の人々」は、トーマス・マンの影響を受けた「教養小説」で大変面白い作品です。

2.養老孟司さん

養老孟司

養老孟司さん(1937年~ )は、東大名誉教授の解剖学者です。2003年に出版されベストセラー(419万部)となった「バカの壁」という本で大変有名になりましたね。

彼は東大医学部卒業後のインターンの時に、手術の際患者の血液型を間違える医療事故を起こしかけて完全に自信を失い、患者と接する医者の道を断念して「解剖学」の道に進みます。「医学においては死んだ人間を扱う解剖学が最も確実なものだ」と考えたのが理由だそうです。

彼の昆虫採集における興味の対象は、カブトムシやクワガタムシのように他の多くの人がやっているようなものではなく、体調1cm前後の小さな虫である「ゾウムシ」です。皆さんは「コクゾウムシ(穀象虫)」をご存知でしょうか?昔は米櫃(こめびつ)に入れたコメの中でたまに見つけることがありました。

彼は集めた昆虫をスキャナーで撮ってデジタル図鑑にしており、箱根の別荘には約10万点の昆虫標本を所蔵しているそうです。「養老孟司のデジタル昆虫図鑑」という本も出しています。

彼は虫が好きな理由について、「論理的に意味が分からないことがたくさんあるから(面白い)」と述べています。

3.奥本大三郎さん

奥本大三郎

奥本大三郎さん(1944年~ )は、フランス文学者でエッセイストでもあります。

彼はNPO法人「日本アンリ・ファーブル会」理事長や、「虫の詩人の館」(ファーブル昆虫館)館長も務めています。

彼は「完訳版 ファーブル昆虫記」(全10巻、20冊)を十数年かけて刊行したほか、幼少時からの昆虫好きが高じて昆虫に関する多数のエッセーを書いています。

「虫屋の落とし文」「虫の宇宙誌」「散歩の昆虫記」など枚挙にいとまがありません。

4.福島和可菜さん

福島和可菜

福島和可菜さん(1982年~ )については、前に「ふらっとあの街 旅ラン」の記事でもご紹介しましたが、クワガタ好きで「コクワガタ」の累代飼育にもチャレンジしていたそうです。クワガタ好きが高じて、主婦と生活社発行の「見てわかる!親子で楽しむクワガタムシ」の付録DVDに出演しているそうです。

若い女性の虫屋というのも珍しいと思いますが、彼女は元陸上自衛官というユニークな経歴の持ち主で、現在はタレント・マラソンランナー・ウルトラマラソンランナーとしてマルチな活躍をしています。



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