「蜜」という漢字の由来は?

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蜜という漢字の由来

」とよく似た漢字に「蜜」があります。この漢字の由来はどうなっているのでしょうか?

1.「蜜」という漢字の成り立ち

形声文字です(宓+虫)。「屋根・家屋」の象形と、「枝のある木に支柱を添えた象形と飾り垂れ紐の象形」(「飾りひもで武器に締め付けた柄」の意味ですが、ここでは、「閉」に通じ(「閉」と同じ意味を持つようになって)、「閉じる」の意味)と、「頭が大きくてグロテスクなまむし」の象形(「虫」の意味)から、蜂が巣に閉じ込めた「みつ」、「ずい虫の卵」を意味する「蜜」という漢字が成り立ちました。

2.「蜜」を含む言葉

(1)餡蜜(あんみつ)

餡をのせた蜜豆(みつまめ)のこと。

(2)蜜月(みつげつ)

①結婚して間もないころ。ハネムーン(honeymoon)。

②親密な関係にあること。

(3)蜜豆(みつまめ)

ゆでた赤えんどう、さいの目切りにした寒天、求肥(ぎゅうひ)、果物などを器に盛り、糖蜜をかけたもの。

(4)蜜蠟/蜜蝋(みつろう)

ミツバチ(働きバチ)の巣を構成する蝋を精製したもの。

3.「蜜」を含む四字熟語

(1)甘言蜜語(かんげんみつご)

相手に気に入られるための心地よい言葉。
「蜜語」は男女の甘い語らいのことで、蜜のように甘い言葉ということから。

(2)甘井先竭(かんせいせんけつ)

才能がある人ほど、衰退するのが早いということのたとえ。「甘井」はうまい水の出る井戸。
うまい水が出る井戸は、人がより多く集まるために、先に水がなくなるということから。
「甘井先ず竭(つ)く」とも読みます。

(3)甜言蜜語(てんげんみつご)

心地よい言葉。
人を誘惑するような蜜のように甘く、心地よい言葉や、魅力的なおいしい話という意味から。

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