「女」と「兼」と書いて「嫌」という漢字ができた由来は?

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嫌という漢字の成り立ち

前に「好という漢字ができた由来」の記事を書きました。

では「好」の対義語の「嫌」という漢字ができた由来はどうなっているのでしょうか?

1.「嫌」という漢字の成り立ち

「嫌」は「会意兼形声文字」(女+兼)です。

「両手をしなやかに重ねひざまずく女性」の象形と「並んで植えられている稲の象形と手の象形」(並んだ稲をあわせて手につまむさまから、「かねる」の意味)から、心が二つの事にまたがって安らかでないことを意味し、そこから「きらう」、「うたがう」「まぎらわしい」を意味する「嫌」という漢字が成り立ちました。

この「兼ねる」という字は、2本の稲穂を手であわせ持つ様子を表しています。
2本の縦棒が、実のたわわについた稲穂で、カタカナの「ヨ」の字に似た部分が人の手。

つまりこの「兼ねる」という字は、1本の稲では満足できず、2本の稲を手に持つ様子を示しています。
そこに女へんを添えた「嫌う」という字は、もともと女性が決断できずに思い悩むことを表していましたが、のちに、誰もが不満に思う気持ち“きらう、にくむ”という意味になりました。

2.「嫌」という漢字の意味

(1)「きらう(その対象とかかわりたくないと思う、好ましくないものとして避ける)」(例:嫌悪)

(2)「きらい(その対象とかかわりたくない、気持ちよく思わない)」

(3)「にくむ(よくないこと、本来あってはいけないこととして許したくないと思う)」(例:憎悪)

(4)「いや」

①欲しくないさま、したくないさま

②不愉快なさま

(5)「うたがう(本当かどうか怪しいと思う)」(例:嫌疑)

(6)「まぎらわしい(似ていて区別がつきにくい)」

3.「嫌」を含む言葉

(1)忌嫌(きけん)

酷く嫌って避けること。忌み嫌うこと。

(2)機嫌(きげん)

表面的に現れる、愉快か不愉快かの心の状態。

(3)嫌疑(けんぎ)

悪い行いをしたのではないかという疑い。容疑。

(4)負け嫌い(まけぎらい)

負けることを極端に嫌う性格や性質。また、その人。「負けず嫌い」とも言います。

4.「嫌」を含む四字熟語

(1)畏怖嫌厭(いふけんえん)

恐れて嫌がること。
「畏怖」は怖れひるむこと。「嫌厭」は嫌って、それを態度で示すこと。

(2)機嫌気褄(きげんきづま)

人の快や不快な気持ち、気分のこと。
人の機嫌をとる振る舞いや、喜ばれるように働きかけることをいいます。
「機嫌」と「気褄」はどちらも人の気分のこと。
「機嫌気褄をとる」という形で使うことが多く、「機嫌をとる」や「褄をとる」という言葉を組み合わせた言葉です。

(3)自己嫌厭(じこけんえん)

自分で自分のことを嫌うこと。「嫌厭」は嫌って憎むこと。

「自己嫌悪(じこけんお)」とも言います。

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