「永遠に果たされない約束」「社交辞令」「リップサービス」あれこれ

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社交辞令

芸能人の不倫報道などで「相手の男性が、妻とは離婚するつもりだから(結婚しよう)と言うのを信じて不倫関係を持った」という女性の釈明を聞くことがあります。しかしこれは一種の「口説き文句」であって「永遠に果たされない約束」になる可能性が高いものです。

世の中には、「永遠に果たされない約束」がいくつもあるように感じます。私が経験したものをいくつかご紹介します。

1.学校の授業で先生が言った「今度持って来ます」という約束

高校生の時、国語の授業で水原秋櫻子の俳句「颱風の 空飛ぶ花や 百日紅(さるすべり)」を紹介した時、先生が「皆さんはサルスベリの花は知っているよね」と我々に問い掛けました。

しかし誰も知らず「寂として声なし」だったので、「今度持って来ます」と話されましたが、その後「音沙汰なし」です。

2.会社の先輩の「近いうちにメシでも食おう」という約束

私が外部出向していた時、本部にいた先輩を訪ねて行った時の経験です。先輩としては「社交辞令」「リップサービス」のつもりだったのでしょう。しかし当時私は、「近メシ(きんめし)」という言葉も知りませんでしたので、真に受けて「待ちぼうけを食わされた」と感じたものです。実際、その時は先輩にいろいろと聞いてほしい話があり、期待して連絡を待っていたので、よけいに残念です。

3.近所の集まりで「今度ゴルフに行きましょう」という約束

町内会の集まりで話が盛り上がり、「今度ゴルフ行きましょう」という話になりました。その言い出しっぺの人が、「こっちから連絡するから」という話でしたが、一向に連絡がありません。これも「近メシ」と同様のその場限りの「幻の約束」だったようです。

4.別れる時の「必ずまた来ます」という約束

これは、「さようなら」という別れの挨拶の付け足しと理解した方が無難です。いつまた訪ねて来られるのかと気を揉んでいましたが、「杞憂」に終わりました。

ところで英語の「Good bye.」「Good bye,for now」は単なる別れの言葉ですが、「See you again.」は単なる別れの言葉ではありません。本来は「永遠の別れ」の際に使われる重い言葉です。「また会う日まで」というわけです。

結婚した人からの挨拶状で、「お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください」というのも社交辞令です。この言葉を真に受けて訪ねて行ったら、「あなたは何しに来たのですか?」と言われかねません。よほど親しい人でない限り行かないでしょうが・・・

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