前に「猫が付く熟語」「犬が付く熟語」についての記事を書きましたが、豚が付く言葉もたくさんあります。
そこで今回は「豚が付く熟語」をご紹介したいと思います。
1.前に「豚」が付く熟語
・豚カツ(とんかつ)
豚肉のカツレツ。豚肉に小麦粉・とき卵・パン粉をつけ、油で揚げたもの。
・豚犬(とんけん)
豚と犬。 愚か者。 自分の子供をへりくだっていう語。豚児。
・豚骨(とんこつ)
豚の骨のことであり、主にスープにするための食材。
・豚脂(とんし)
豚の脂肪
・豚舎(とんしゃ)
豚を飼う小屋。
・豚汁(とんじる/ぶたじる)
豚肉のこま切れと野菜とを入れた味噌仕立ての汁。
・豚足(とんそく)
料理の材料に用いられる、豚の足先の部分。
・豚テキ(とんてき)
厚切りにした豚肉にたれをつけ、鉄板で焼いた料理。「テキ」は「ステーキ」の略。
・豚とろ(とんとろ)
豚の肩・首にある、脂が乗った肉。焼き肉用として好まれる。ピーとろ。
・豚丼(とんどん/ぶたどん)
豚肉を甘辛く炒めたものをのせたどんぶり飯。
・豚平(とんぺい)
関西の鉄板焼き。主に、卵を溶いた生地で豚バラやキャベツなどの具材を包み焼き、ソースやマヨネーズをたっぷりかけて食べます。
・豚草(ぶたくさ)
北アメリカ原産で、明治初年に渡来したキク科の一年草。荒地に生え、高さ約1メートル。
全体に白い毛があってざらつき、葉は羽状に細かく裂けて、裂片は線形。雌雄同株または異株。夏、黄色い花を穂状につけ、オオブタクサとともに花粉症の原因となります。
・豚肉(ぶたにく)
豚の肉。
・豚箱(ぶたばこ)
警察署の留置場をいう俗語。
・豚饅(ぶたまん)
肉饅(にくまん)の関西での呼称。
2.後に「豚」が付く熟語
・猪豚(いのぶた)
猪と豚の雑種で、ウシ目イノシシ科イノシシ属に属する動物。
・海豚(いるか)
哺乳類偶蹄目(鯨偶蹄目)に属する鯨類のうち、小型の種の総称。なお、イルカとクジラは分類学的には明確に区別されません。
・水豚(カピバラ)
ネズミ目テンジクネズミ科カピバラ属に分類される齧歯類(げっしるい)。和名は オニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)。
カピバラの種小名はギリシャ語で「水の豚」を意味するため、漢名も水豚と呼ばれます。
・酢豚(すぶた)
下味をつけて揚げた豚肉といためた野菜を合わせて、甘酢あんをからませた中国料理。
・煮豚(にぶた)
焼かずに醤油だれなどで煮て作るチャーシュー。
・河豚(ふぐ)
フグ目、特にフグ科に属する魚の総称。
・焼豚(やきぶた)
豚肉のかたまりをしょうゆなどのたれに漬けて味付けをし、蒸し焼きにした料理。
・養豚(ようとん)
肉などを得るために、豚を飼育すること。
3.「豚」が付く四字熟語
・荊妻豚児(けいさいとんじ)
自分の妻子のことを謙遜していう言葉。
「荊」は、イバラ(とげのある低木)のこと。「荊妻」は、中国の後漢の時代に梁鴻(りょうこう)という人の妻がイバラの簪(かんざし)をさし、つましい身なりをして夫に仕えたということから、自分の妻を謙遜していう言葉。「豚児」は、豚の子のことで、自分の子を謙遜していう言葉。主に手紙の中で用います。
・豚魚之信(とんぎょのしん)
全ての人に真面目で正直な心を行き渡らせることのできる、徳のある人のこと。または、そうした誠実な心のこと。
「豚魚」は豚と魚のことで、下賎な人のたとえ。
豚や魚にまで、真面目で正直な心を行き渡らせることが、信の心の究極であるとされています。
・豚児犬子(とんじけんし)
他者を軽蔑していう言葉。または、愚かな子供のたとえ。
自分の子供のことを謙っていう言葉。豚や犬のように愚かな子供という意味から。
・豚蹄穣田(とんていじょうでん)
少しの損失で大きな見返りを期待すること。
「豚蹄」は豚のひづめ。「穣田」は田が豊かに実ること。
豚のひづめのような些細なものを供えて、豊作の神に豊作を祈るという意味から。