「一」から「万」の数字を含むことわざ・慣用句(その12)「十八」

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鬼も十八番茶も出花

数字を含むことわざ・慣用句と言えば、「三人寄れば文殊の知恵」とか「三つ子の魂百まで」などたくさんあります。

前回は「人数・年齢・回数・年月や時間・距離・寸法」を表す数字を含むことわざ・慣用句を紹介しました。そこで今回は、その他の「一」から「万」までの数字を含むことわざ・慣用句をまとめてご紹介したいと思います。

なお面白い数字の単位についての話は、前に「数字の単位は摩訶不思議。数字の不思議なマジック・数字の大字も紹介!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧下さい。

12.「十八」を含むことわざ・慣用句

(1)鬼も十八番茶も出花(おにもじゅうはちばんちゃもでばな):どんなものにも、その魅力がいちばん発揮される時期があるということ。女性は誰でも年ごろになると、色気や魅力が出てくるというたとえ。

醜い鬼の娘でも、十八歳ごろには美しくなり、質の良くない番茶でもお湯を入れたばかりのときならけっこう美味しいということから。

(2)鬼も十八(おにもじゅうはち):器量の悪い者でも、年頃になればそれなりに美しくなり、男女の情も理解するようになるというたとえ。

醜い鬼のような娘であっても、十八という年頃になれば、女性らしさが出てくることから。

昔は男女共に用いたが、現在では女性にのみ使われます。
『上方いろはかるた』の一つで、「を」の項。

(3)三五の十八(さんごのじゅうはち):計算が合わないことや見込み違いのたとえ。