「一」から「万」の数字を含むことわざ・慣用句(その19)「二百」「三百」「四百」

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四百四病の外

数字を含むことわざ・慣用句と言えば、「三人寄れば文殊の知恵」とか「三つ子の魂百まで」などたくさんあります。

前回は「人数・年齢・回数・年月や時間・距離・寸法」を表す数字を含むことわざ・慣用句を紹介しました。そこで今回は、その他の「一」から「万」までの数字を含むことわざ・慣用句をまとめてご紹介したいと思います。

なお面白い数字の単位についての話は、前に「数字の単位は摩訶不思議。数字の不思議なマジック・数字の大字も紹介!」という記事に詳しく書いていますので、ぜひご覧下さい。

19.「二百」「三百」「四百」を含むことわざ・慣用句

(1)四百四病の外(しひゃくしびょうのほか):恋のやまい。恋煩い。「四百四病」のうちに入らないものの意。

「四百四病」は仏教用語で、人間がかかる一切の病気のこと。人間のからだは地・水・火・風の四大 (しだい) が調和してできており、その調和が破れると、四大のそれぞれに百一病が起こり、合わせて四百四病と数えるもの。

四百四病の外

(2)二百二十日の荒れ仕舞(にひゃくはつかのあれじまい):「二百二十日」は、立春から二百二十日目の日。九月十一日頃のことで、よく台風が来ることから農家の厄日とされます。

その時期を過ぎると、台風が少なくなることから。

(3)祖母育ちは三百安い(ばばそだちはさんびゃくやすい):祖母に育てられた子どもは、甘やかされ大切にされるので、わがままで出来の悪い子になるということ。

(4)四百四病より貧の苦しみ(しひゃくしびょうよりひんのくるしみ):人間のかかるあらゆる病気より貧乏のほうがつらいということ。