皆さんは「チコちゃんに叱られる!」というテレビ番組と主人公の「チコちゃん」をご存知でしょうか?私はつい最近まで知りませんでした。長男や妻に聞くとよく知っていて、「ナインティナインの岡村隆史とやり取りしている物知りの5歳の女の子(着ぐるみの人形)で、岡村やゲストがクイズの答えを間違うと、上から目線で『ボーっと生きてんじゃねーよ!』と喝を入れる」のだそうで、「チコちゃんの『声』は、お笑いタレントのキム兄こと木村祐一さん」とのことでした。
『ボーっと生きてんじゃねーよ!』は2018年の「流行語大賞」にもノミネートされていたそうですが、私は全く気付きませんでした。
1.「チコちゃんに叱られる!」とは
「チコちゃんに叱られる!Don’t sleep through life!」とはNHK総合テレビで毎週金曜19:57~20:42に放送されているクイズ番組です。面白いのは5歳の「チコちゃん」(着ぐるみ人形)とレギュラー解答者の岡村隆史との掛け合いです。
クイズ番組といえば、今までたくさんの番組がありました。
NHKの番組では、ジェスチャー、シャープさん・フラットさん、連想ゲーム、クイズ面白ゼミナール、クイズ日本人の質問などがありました。古いところではラジオで「二十の扉」とか「話の泉」がありました。
民放では、アップダウンクイズ、ザ・タイムショック、アタック25、トリビアの泉、世界・ふしぎ発見!、和風総本家、オールスター感謝祭、芸能人格付チェック、東大王など枚挙にいとまがありません。
クイズには、常識・歴史・地理・芸能人・スポーツ・映画・音楽・文学・アニメ・ゲーム・政治・経済・科学。雑学などいろいろなジャンルがありますが、「チコちゃんに叱られる!」のクイズのジャンルは、トリビアの泉と同様「素晴らしきムダ知識」のようです。
「トリビア」とは、「生きていくうえで何の役にも立たない無駄な知識。しかし、つい人に教えたくなってしまうような雑学・知識」のことです。
このブログも、ひょっとすると「トリビア」の一つになってしまっているかも知れません。
なお、蛇足ながら、この「チコちゃん」のキャラクターデザインを担当したのは、イラストレーター・キャラクターデザイナーの「SHIKACHAN(シカチャン)」という方だそうです。
2.「チコちゃんに叱られる!」の人気の秘密
(1)「普段考えたこともないような疑問」を出題していること
普通の雑学クイズなら、「知っている人にはすぐわかる」、しかし「知らない人は覚えてね」というだけなので、視聴者みんなが「なんでだろう」と考えることがありません。
そういう意味で「素朴な疑問を出題しているものではあるが、みんなに考えさせる問題」と言えるでしょう。
(2)「チコちゃん」の相手が、ひょうきんな岡村隆史であること
生真面目な解答者では面白くなかったと思います。ゲストもいますが、やはり岡村隆史のほうに注目です。
(3)「チコちゃん」の「声の出演」が関西のお笑いタレントの木村祐一であること
ボイスチェンジャーで木村祐一の男の声を女の子の声に変えているのだと思いますが、ふつうは「標準語」で話す「チコちゃん」ですが、所々で関西弁が顔を出すというところも面白いようです。
(4)5歳の女の子なのに頭がよくて物知りだからか常に「上から目線」で、「ねえねえ、おかむら~」と呼び捨てにすること
(5)不正解の岡村隆史やゲストに、お決まりの「ボーっと生きてんじゃねーよ!」という「決めぜりふ」(喝)があること
水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか!こちらにおわすお方をどなたと心得る。恐れ多くも前(さき)の副将軍水戸光圀公にあらせらるるぞ。ご老公様の御前である。頭(ず)が高ーい、控えおろう」という決めぜりふと同じで、みんなこのセリフが出るのを楽しみにしているわけです。
(6)上の決めぜりふの時、CGで「チコちゃん」が巨大になり、顔が真っ赤、目から黄色い炎、頭から猛烈に白い湯気を吐き出す(怒り心頭の表現か?)こと
このCGによる「チコちゃん」の「オーバーアクション」も面白い理由だと思います。
(7)森田美由紀アナウンサーの「淡々と毒舌を吐くナレーション」があること
まだこの番組をご覧になったことがない方は、ぜひ一度ご自分の目でお確かめください。ひょっとしたら、「チコちゃん」にはまるかも知れませんよ。