芸人カズレーザーさんの「世界のすべては他人事」とのニュースの見方に共感

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カズレーザー

最近クイズ番組でお笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規さんに勝るとも劣らない博識ぶりを発揮している芸人カズレーザーさんですが、2020/12/17付けの「東洋経済オンライン」のインタビューで「世界のすべては他人事」という独特の「ニュースの見方」を披露していました。

なかなか面白い見方で、私も共感できる部分が多いのでご紹介します。

1.カズレーザーさんとは

カズレーザー(本名:金子和令)さん(1984年~ )は、埼玉県加須市生まれで同志社大学商学部出身のお笑い芸人です。お笑いコンビ「メイプル超合金」のボケ担当です。

彼は漫画家のやくみつるさんのように、「雑学」というか幅広いジャンルの知識を持っており、本業のお笑いよりも、クイズ番組での活躍が目立っています。また最近ではコメンテーターとしてクールで的確なコメントを述べています。

2.カズレーザーさんの情報インプット術

カズレーザー・インタビュー

彼は「これまであまり忙しい生活をしたことがなく、時間がたくさんあるので、元々調べものが大好きだったこともあって、毎日大量の情報をインプットしている。それが今の仕事につながっている」そうで、自分のことを「Wikipediaのリンクを永遠にたどり続けるタイプ」と表現しています。

毎日知識の蓄積を続けられる理由は、「ヨイショしてくれる後輩とずっと一緒に住んでいるから」だそうです。「自分の雑学のような知識を話して、褒めてもらえる嬉しさが、反復学習につながっている」とのことです。同居している家族や恋人を相手に試してみるのもよいかもしれません。

これは褒めて育てるという「学習の良循環の動機づけ」や、「教えることでより深く学べる」好例だと私は思います。子供の学習指導にも応用できます。

古代中国の「礼記」学記には「教うるは学ぶの半ばなり」「教学相長ず(教学相長)」という言葉がありますし、フランスの哲学者ジュベールの「教えることは二度学ぶことである」という言葉もあります。

3.カズレーザーさんのニュースの見方

コメンテーターとしても活躍する彼ですが、「ひとつのニュースについて、ただ事実を知るだけでなく、いろんな人の意見に触れるようにしている。また専門家のような詳しい知識は追い求めない」そうです。

そして「この世で起きたことは全部、どこか遠い世界の話だと思っている。どっちに転がろうが、たぶん自分は生きていける。一つ一つのニュースに、真正面からぶち当たっていない。だからこそちょっと引いたコメントが出来る」と述べています。

「個人としての感情をなるべく挟まずに、他人事として見ているくらいがちょうどいい」とも述べています。

つまり「世界のすべては他人事」という「一定の距離を置いてクールに見る」ニュースの見方です。

NHKのニュースウォッチ9の有馬嘉男キャスターのようなニュース・情報番組のキャスターがよく言うセリフに、「他人事と思わずに自分たちの問題として考えるべき」とか「これは私たち一人一人にに突き付けられた問題です」とか「自分たちが何が出来るか考えましょう」というのがあります。

私は天邪鬼だからかもしれませんが、こういうセリフを聞くと「では、あなたは何をやるんですか?」「今までに具体的に何をやったんですか?」とツッコミを入れたくなります。「自分事として考えるべき政治家や国際機関、専門家などの当事者が必ずいるのですから、彼らに任せればよいのです。

有馬キャスター自身がいつか番組の中で「自分のコメントはなぜこんなに上滑りしているのか」と反省の弁を述べていましたが、それもそのはずです。「心にもないきれいごと」だけ言っていたのでは、視聴者の心にも全く響かない空疎な言葉になるのです。

私も、ニュースや情報番組には、意識して「一定の距離を置いて」見ています。そうしないと、「自分の頭で考えることをせず、マスコミやコメンテーターの意見に洗脳される」恐れがあるからです。

余談ですが、GHQの「WGIP」という日本人洗脳プログラムは今もマスコミなどを通じて今も日本人を洗脳し続けているように感じます。

4.カズレーザーの考え方

(1)他人の意見をあまり気にしない

彼はプライベートでも常に赤い服を着て生活しているそうですが、周囲にあれこれ言われても気にせず飄々としています。

(2)誰かが作った流行に振り回されるつもりはない

彼は同志社大学商学部で「マーケティング」を専攻し、熱心に取り組んだそうです。

「マーケティングはすべて意味と目的があることが勉強してわかった。だからこそ、誰かの思惑に縛られたくないと考えるようになった。流行っているものや人気があるもの、価値があるとされているものは、全部誰かが狙って考えた結果生まれたもの。だからそれに対してハマったり、好きとか言うのは、振り回されているようで嫌」と述べています。

「他人に操られず、常に自分軸でいるために、一切気にしない」のが彼の考え方のようです。

私は、「世の中には嘘がいっぱい」「常識を疑ってかかるべき」「歴史を知れば現在の事象がよく理解できる」「プリンシプルを持つ」「自分の頭で考える」「主体的・能動的に学習すべき」という考え方を持っています。

彼のような若い人が自分の座標軸をしっかり持って、クールに世の中を見ていることに共感するところが大いにあります。

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