前に「カードinレモン(カードがレモンの中に移動するマジック)の種明かし」「コインのグラス貫通マジックなどの貫通マジックの種明かし」「空中浮遊(空中浮揚)マジックの種明かし」「マジシャン・セロの『ポスターからハンバーガーを取り出すマジック』の種明かし」をご紹介しました。
しかし数あるマジックの中で、「人体切断マジック」ほどスリリングなものはありません。
「人体切断マジック」は生きた人間が入った箱を本当に切断しているように見えますので、初めて見た人は「どうなってるの!?」「危ない!」と衝撃を受けるマジックです。
このトリックはどのようになっているのでしょうか?YouTube動画でご紹介します。
ちなみに、この「人体切断マジック」という演目が誕生して今年(2021年)で100年になるそうです。またタネは20種類もあるそうです。
1.覆面マジシャンミスターKの人体切断マジック
これはテレビで放映された覆面マジシャンミスターKの人体切断マジックの種明かしです。
最初にいつも通りのマジックを披露し、後半に箱の前面を開けてスケルトンにしてマジックの種明かしをしています。
このマジックのタネは非常に簡単で、「女性が箱に入り全てがセットされたら、女性が体を丸め、上半身が入っている箱に下半身も入れる」というシンプルなものです。
つまり箱に入った女性が体を丸めて顔の出ている方の箱に全身を入れて、実際に人体切断されないようにしています。
靴は足が入っていないダミーです。最初、箱に入った時に左側の箱から押し出し、最後に箱から全身を現す時に引っ込めています。
このマジックをするには、小柄で細身な人でないと上半身の箱に体が上手く収まらないので、身長が高すぎる人や太っている人は難しいかもしれません。
2.電動のこぎりによる人体切断マジック
この人体切断マジック動画は、アシスタントの女性たちが怪しげなマジシャンの体を切断するという内容です。
マジシャンがボックスの中に入り、手と足を出しているので、箱が切断される瞬間に息を呑みます。
しかし、このマジックにはボックスと台に仕掛けがあります。
手と足が出ているので、まるで1人が切断されているように見えますが、実はもう1人潜んでいて、実際ボックスの中には2人の人間が入っています。
上半身と下半身は別人で、お互いに台の下の空洞の中に体を折り曲げているので、箱を大胆に切断されても大丈夫なのです!
冒頭の画像を見ていただけば、そのトリックがよくわかると思います。
3.立った姿勢の人体切断マジック
この動画は、いろいろな人の才能を発掘する海外で人気があるオーディション番組です。
このマジックには、トリックがある箱も登場しませんし、何度見てもトリックを見破ることができません。
動画のコメント欄を見ると、「上半身しかない男性をマジシャンが雇っていて、ロボットみたいな動きをしている脚の部分はズボンで隠されている」と書かれており、上半身は足のない生身の人間で、下半身は機械の可能性があると推測されています。
それにしても、体がもとに戻ったときに軽やかに動いているのも不思議です。少しぎこちないですが・・・
「五体不満足」という著書で有名になった乙武洋匡さんのように先天的な障害を持つ人か、あるいは若松孝二監督の映画「キャタピラー」に描かれたような戦争等で負傷して両足切断を余儀なくされた人なのかわかりませんが、多分そのような人がアシスタントになっているのでしょう。
4.上半身と下半身をずらす人体切断マジック
続いて、野外で次々と人を驚かせるドッキリをしかけるイタズラ動画です
この動画では、男性の体が雄叫びとともに突然真っ二つになり、下半身を上半身が抱えた状態で、足をぴょこぴょこさせて動き回っている様子が確認できます。
マジックとしてはもちろん面白いですが、街を歩いているときにこの人が現れたら、驚きすぎて逃げてしまうかもしれませんよね。
とくにエレベーターは密室なので、パニックに陥る気持ちもわかります。
上半身を大きく傾けた体勢を保つ必要がありますので、長時間は無理なマジックですね。