「ナンバーワン」のことを「No1」と書きますよね。「ナンバー」は英語では「number」なので、別の由来がありそうです。
このほかにも、アルファベットを使った略語で由来のわからないものがいろいろあります。
そこで今回はこのようなアルファベットを使った略語の意味と由来をわかりやすくご紹介したいと思います。
1.「No.」
「売上No.1」とか「人気No.1」のように「ナンバーワン」と書かずに「No.」と略語で書かれることの方が多いですね。
英語の「number」 には、「o」 というアルファベットは入っていません。英語の略なら「Nu.」とでもなりそうですが、なぜ「No.」なのでしょうか?
実は「No.」はラテン語に関連しています。ラテン語で「数」は 「numerus」 と表します。そして「No.」は「numerus」そのものの略ではなく、「数において、数の上で(in number)」を意味するラテン語 「numero」 (ヌメロ)の略なのです。(参考:ロングマン現代英英辞典)
余談ですが「No.」のうしろについている「.(ピリオド)」はあってもなくてもOKです。
「.」(ピリオド)は省略の意味で使われています。「Mr.(Mister)」や「etc.(et cetera)」などと同様です。
ただしピリオドの代わりにスペースを入れて使うこともあります。
たとえば「ナンバーワン」の場合、「No.1」と「No 1」のどちらでもOKです。
2.「etc.」
et ceteraの略。and so on、つまり「その他、~など」の意味です。「エトセトラ」として最もよく使われるラテン語由来の英語の略称の一つです。
3.「VS.」
versusの略。against、つまり「対、~に対して」の意味です。A vs Bなどの形で日本でもお馴染みの表現です。
4.「B.C./BC」
Before Christの略で、「西暦前、西暦紀元前、キリスト紀元前」の意味です。
ただし、非キリスト教との関係から「BC」から 「BCE」(Before Common Eraの略) への切り替えが広がっています。
5.「A.D./AD」
ラテン語の Anno Domini の略で、「西暦後、西暦紀元後、キリスト紀元後」の意味です。
ただし、非キリスト教との関係から「AD」から「CE」( Common Era の略、「共通紀元」の意)への切り替えが広がっています。
6.「p.s.」
p.s.(ピーエス): ラテン語のpost scriptumの略で、「追伸」の意味です。
メールの最後に付け加える事柄に使います。
ビートルズの名曲にも「P.S.I Love You」があるように、ビジネスに特化して使われるものではありません。あえて最後に「愛している」という胸キュン効果を狙っているのですね。