1.若い人の白髪の増加
私たち「団塊世代」の人間に比べて、若い人の白髪が多くなったように思います。これは「食生活の乱れ」や「ストレス」「ホルモンの乱れ」なども関係しているのかも知れません。そのせいで、40代や50代の人で白髪を染めている人も少なくないようです。
ダイヤモンド・オンラインが40代の男性を対象に行った「40代のアンチエイジングに関する調査」の中の「白髪」についてアンケートで、「白髪がある」と答えた人が82%に上ったそうです。
その中で「白髪が気になる」人が54%、「白髪染をしている」人が33%もいたそうです。やはり、若い人で白髪のある人は、気になる人の方が多いということですね。
そういえば、テレビのCMでは、私たちより若い年代の菊池桃子さん(ビゲン)や小泉里子さん(クレオディーテ)などが、「白髪染め」の宣伝をしています。小泉里子さんは現在37歳のファッションモデルです。
2.白髪を染めない有名人
ところで最近、「白髪」を染めない有名人が増えてきたような気がします。
フリーアナウンサーでナレーターとしても活躍する近藤サトさん(50歳)は「グレイヘアは女性の解放。染めない勇気が生き方を変えます」、「白髪イコール老いの象徴、醜悪で隠すべきものという固定観念が強すぎるせいか、今年5月に自分がグレイヘアに変えた時、坂上忍さんがほめてくれただけで、ほかの皆さんはかける言葉が見つからなかったようです」と語っています。
近藤サトさんは、20代後半から染め始めたそうですが、30代後半になると、染めてもすぐ白くなる分け目が重荷になり、「また美容院へ行かなきゃ」と焦ったとのこと。また、染める薬剤が合わずに、顔が腫れ上がるほどの「皮膚トラブル」にも悩まされたそうです。
今年2月~3月にかけて主婦の友社が実施したアンケート(30歳~80歳の女性が対象)では、「女性のグレイヘアを素敵だ、美しいと感じる」と答えた人の割合は、40.8%だったそうです。1年半前の調査(8.5%)から急増しています。
「白髪を染めない選択をする人が増えて来た」ことと、「それを好意的に受け止める人が増えて来た」ことの現れだと思います。
女優の草笛光子さん(85歳)は、最近インタビュー番組の「サワコの朝」にも出演しておられましたが、私は「美しい銀髪」と「若々しさ」に驚きました。彼女は「松竹歌劇団(SKD)」出身で、幼いころからバレエをしていたこともあって、毎日の運動を欠かさず、体の柔軟性も保っています。話し方も、気品があって、とても魅力的でした。
俳優の陣内孝則さん(60歳)は、2017年のドラマ「ドクターX」の外科副部長役で突然見事な白髪で登場したので、びっくりした方も多かったのではないでしょうか?彼はもともと若い頃から白髪が混じり始めたそうで、今までは白髪染をしていたとのこと。
シンガーソングライターの吉川晃司さんも、最近のテレビCMを見ると白髪で、ダンディーな感じを受けました。
3.自然に逆らわず美しく老いる
白髪染をしないのは、「自然に逆らわない生き方」「美しく老いる」ということではないでしょうか?
話は変わりますが、「アンチエイジング」として、顔のしわを取る(顔の皮膚の一部を切って引っ張る)施術があるようですが、70代や80代の女優さんの顔が、張りつめたように「全くしわが無い」というのは、私には「不自然」で「痛々しい感じ」を受けます。
やはり、「美しく生きる」と同時に、「美しく老いる」ことも大切だと思う今日この頃です。