ラーメン店の閉店スピードが最近すごく速い!「行列のできる人気店」でも同様

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一風堂

昨年10月から今年3月まで放映のNHKの朝ドラ「まんぷく」が好評のおかげで、日清食品の「チキンラーメン」が大人気となり、SNSで売り切れ報告が相次いでいると聞いたことがあります。テレビの影響力の大きさをまざまざと示す典型的な例です。

チキンラーメンが発売された当初、日清食品の工場が高槻市内にあったこともあってか、我が家ではよく食べたものです。ただ、「チキンラーメン」が出て来る前は、「ラーメン」ではなく普通「中華そば」と呼んでいたように記憶しています。

日本のラーメンは、中国人を含む外国人にも大変人気が高いですが、それにしても、日本人はつくづく「ラーメンが好きな国民」のようです。

ラーメン店が全国津々浦々にあり、ラーメン好きの芸能人が副業で「ラーメン店」を開いたという話もよく聞きます。ただし、「成功した」という話はあまり聞きません。

ところで、最近ラーメン店の「閉店スピード」がやたらに速くなっているように感じます。しかも、この傾向はかつて「行列のできる人気店」だったラーメン店でも同様なので不思議です。

ラーメン店は、「4割が1年以内に閉店がする。7割以上が3年以内に閉店する」と言われるほど厳しい過当競争にさらされているのが現実です。

1.一風堂

私の次男は、「一風堂のラーメンを食べた時は、その美味しさに感動した」と言っていました。

私は行ったことがありませんが、大変人気のあるラーメン店チェーンで、一風堂を全国展開している運営会社の「力の源カンパニー」は2017年3月には東証一部上場を果たしています。

一風堂は、1985年に河原成美(かわはらしげみ)さんが、創業しました。「怖い・臭い・汚い」と言われていた1980年代の博多ラーメンのイメージを覆し、女性が単独でも入りやすいスタイリッシュで清潔な店舗と、豚骨特有の臭みを排しながらも濃厚で深みのあるスープの自家製麺が特徴と言われています。

この一風堂は現在も大変繁盛しています。

2.高槻市のラーメン店の栄枯盛衰

ところで、私の住む高槻市は、「ラーメン店激戦区」とも言われています。いくつもの有名店や人気店が出店しては、どういう事情かいつのまにか「閉店」しています。

(1)鳳ラーメン

30年ほど前になると思いますが、「高槻で一番美味しいラーメン店」と呼ばれて、いつも行列が出来ていた店ですが、いつの間にか閉店しました。

「高槻の幻の名店」と言われた鳳ラーメンですが、ネットで調べると、最近島本町水無瀬でひっそりと「大道ラーメン」として復活しているとの情報がありました。

(2)あす流(りゅう)

この店も5年ほど前は、いつも行列待ちの店でしたが、これもいつの間にか閉店しました。一応「休業」となっていますが、いつまで休業なのかよくわかりません。

(3)秀譚

この店は、ラーメン店というよりも、中華料理店ですが、味が美味しくて我が家ではよく食べに行っていたのですが、いつの間にか閉店しました。ここは「行列のできる店」ではなくいつも空いていましたので、立地条件が良くなかったのかも知れません。

(4)中村商店

最近、行列のできる人気店と言えば、中村商店です。古風な名前のラーメン店ですが、「食べログ」にも掲載されている人気店です。

3.ラーメン店の閉店スピードが早くなった原因

私なりにその原因を考えると次のようなことがあるのではないでしょうか?

(1)SNSで、噂ほど美味しくない、客を待たせ過ぎるなどの悪い評判が立ったこと

(2)客が飽きてきて、新しい美味しい店を求めて離れて行ったこと

(3)人気になりすぎて多忙となり、人手不足で品質を維持するのが難しくなったこと

(4)人気になりすぎて、騒音やゴミなど待ち行列に対する周辺住民からの苦情が出たこと

(5)不振店は勿論、繁盛店でも事情がある場合は店側も見切りをつけるのが早くなったこと