最近はどこの職場でもパソコンが一人に1台供与されて仕事をするようになりました。その結果1日中パソコンを使って作業をして、目が疲れたり、痛くなったりすることが多いのではないでしょうか?
1.厚生労働省のガイドライン
平成14年に厚生労働省によって「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が策定されました。
VDTとは、「Visual Display Terminals」の略で「ディスプレイを持つ画面表示装置」のことで、要はパソコン類のことです。
1時間連続して作業したら10~15分程度の休憩を取ったり別の作業をすることなどを勧めています。
<2019/10/4追記>「新VDT作業ガイドライン」のポイント(厚生労働省東京労働局)
平成14年(2002年)の「VDT作業ガイドライン」策定以降、職場におけるIT(情報技術)化の急速な進展に伴い、今年7月18日に新たなガイドラインが発表されました。
ポイントは次の通りです。
2.VDT作業によって発生する症状
平成20年に厚生労働省が発表した「平成20年技術革新と労働に関する実態調査」によれば、仕事でパソコン機器を使う労働者の68.6%(平成15年78.0%)が疲れや自覚症状を感じていると答えています。
症状は、約9割が「目の疲れ・痛み」、約7割が「首・肩の凝りや痛み」、2~3割が「腰の疲れ・痛み」と「背中の疲れ・痛み」、「頭痛」を訴えています。その上、精神的なストレスを感じていると答えた労働者は34.6%(平成15年34.8%)もいるのです。
3.「集中と休息」が重要
落語家の桂枝雀さんは、笑いの要諦を「緊張の緩和」と喝破していますが、私は仕事については、「集中と休息」が重要だと以前から考えています。
私の場合は、高校2年生の時に「若年性再発性網膜硝子体出血」になった影響で、1時間ぐらい本を続けて読んでいると目が痛くなるのと、腰も痛くなるので、1時間に一回は休憩する必要があるのですが、その代わり残りの時間で集中します。その方が効率が上がります。
パソコンの場合は「VDT症候群」の原因となるブルーライトで、本を読む時よりもさらに目が疲れます。
サラリーマンの皆さんは、最近よく目が疲れると思ったら、遠慮せずに1時間に1回は体を動かしたりちょっと休憩を取ったりして深刻なVDT症候群に陥らないように気を付けてください。
かまぼこのように、長時間机の前にへばりついているのは、「遅れず・休まず・働かず」が代名詞の公務員と同じです。
これは公務員の方全てがそうだという訳ではなく、世間で一般にそう言われているだけですが・・・