回想法は心理療法としての利用のほか、認知症の予防や進行抑制効果も期待できる

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回想法の具体例

1.心理療法としての「回想法」

「老人性うつ」など心理的問題を持つ高齢者に対し、その問題解決を目的としてクリニックやカウンセリングセンターなどで、主に臨床心理士や精神科医、セラピストが行う心理療法に「回想法」があります。

この「回想法」は、アメリカの精神科医ロバート・バトラーによって創始された心理療法です。

主に高齢者を対象として、人生の歴史や思い出を受容的・共感的な態度で聞くことを基本的姿勢とするものです。これは高齢者の満足感や自尊心、自己肯定感を高めるために必要なことです。個人に対して1対1で行う「個人回想法」と、グループで行われる「グループ回想法」があります。

回想法的インタビュアーのことを「レミニシャン」と呼びます。

2.認知症予防や進行抑制策としての「回想法」

回想法は、楽しいおしゃべりを基本としているため、場所や費用を必要としません。公民館や敬老館で楽しまれることが多いです。茨城県取手市回想療法センターでは認知症予防事業として高齢者を対象に「回想法スクール」「脳活教室」を実施しています。東京都葛飾区シニア支援センターでは、回想法教室を開催して認知症予防に努めています。

3.私の「回想法」活用法

今年71歳の私は「レミニシャン」を使って回想法を実施することはありませんが、妻に少年時代の楽しかったことを思い出して話したりして、気分良く過ごす努力をしています。

高齢になると、ふと昔の嫌なことがよみがえって気分が落ち込んだり、失敗したことを思い出して後悔したりすることがあります。「感情の老化」でどうしても抑うつ的傾向に陥りがちですが、「嫌なものは見ない。どうにもならないことは考えない」ようにして、努めて明るい気分になるようにしています。

カーペンターズや小田和正などの好きな音楽をCDやYouTubeで聞いたりするのも、効果があるように感じます。

また、このブログを書いて思い出を振り返ったりすることも、回想法に準じた効果を上げているのではないかと思っています。

「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」です。嫌な思い出を引きずったり、後悔ばかりしていると、気分が滅入る悪循環に陥るだけでプラスの効果はありません。

「楽しかったことを思い返すときめき」が、脳への情報の出入りの増加により脳を活性化するそうです。「老いらくの恋」は様々なリスクがありそうですが、かつて夢中になった好きな歌手の音楽を聞いて昔を懐かしむのであれば、安全です。認知症になるのは避けられないかもしれませんが、出来るだけその時期を延ばせるよう予防に努めたいと思います。



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